創元推理文庫<br> リバーサイド・チルドレン

個数:
電子版価格
¥850
  • 電子版あり

創元推理文庫
リバーサイド・チルドレン

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月27日 03時17分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 375p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488432126
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

カンボジアの地を彷徨う日本人少年は、現地のストリートチルドレンに拾われた。過酷な環境下でも、そこには仲間がいて、笑いがあり、信頼があった。しかし、あまりにもささやかな安息は、ある朝突然破られる――。彼らを襲う、動機不明の連続殺人。少年が苦悩の果てに辿り着いた、胸を抉る真相とは? デビュー作『叫びと祈り』で本屋大賞にノミネートされた大型新人が満を持して放ち、第16回大藪春彦賞を受賞した初長編、ついに文庫化。

内容説明

カンボジアの地を彷徨う日本人少年は、現地のストリートチルドレンに拾われた。「迷惑はな、かけるものなんだよ」過酷な環境下でも、そこには笑いがあり、信頼があった。しかし、あまりにもささやかな安息は、ある朝突然破られる―。彼らを襲った連続殺人の真相とは?激賞された連作『叫びと祈り』の著者が心を込めて描き上げた、鎮魂と再生の物語。第16回大藪春彦賞受賞作。

著者等紹介

梓崎優[シザキユウ]
1983年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。2008年、短編「砂漠を走る船の道」で第5回ミステリーズ!新人賞を受賞する。選考委員から激賞された受賞作を第一話に据え連作化した『叫びと祈り』を10年に刊行。同書は“週刊文春”ミステリーベスト10国内部門第2位をはじめ各種年間ミステリ・ランキングの上位を席巻し、2011年本屋大賞にノミネートされた。13年に初長編となる『リバーサイド・チルドレン』を発表し、翌年に第16回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

114
前作で味わった異国情緒とミステリの組み合わせの妙味をふたたびと思って手に取った。こちらの舞台はカンボジア。熱帯モンスーンの高温多湿特有のじとっとした感覚が文章から伝わってくる。それは気候だけでなく、その地の川辺で日々を生きるストリートチルドレンの叫びと祈りともシンクロしている気がした。主人公の設定や他も幾つか強引さを感じたが、単に異国の哀しき物語としてではなく、著者はその内側からの世界を見せたかった、想像させたかった、そんな気概を感じた。謎が解かれても解決していない。そのことに気付かされるミステリだった。2021/09/03

Akihiko @ VL

38
梓崎優さん2冊目の読了。大藪春彦賞受賞作。 カンボジアの川沿いで懸命に生きるストリートチルドレン達が受ける迫害に胸が痛くなりました。誹謗中傷なんて言葉では生ぬるく、虫ケラのように命を軽んじられている彼等が"人"を目指したからこそ、今回の事件が起こってしまったことがとても悲しいです。警官が子ども達に躊躇なく拳銃を発砲する廃れた倫理観。それは街の治安を守るという大義名分を掲げながら、容赦無く命を奪っていく殺戮と言っても大差ない。国民や観光客は彼等の犠牲の上に、生活を担保されていることを理解しなければいけない。2021/11/15

さち@毎日に感謝♪

24
帯に惹かれて読みました。初読み作家さんです。ストリートチルドレンとして生きている少年達の仲間が殺される話でしたが、殺人事件よりも少年達の気持ちに寄り添っている作品だと思いました。「迷惑はかけるもの」という文章が印象でした。2022/04/03

ひろ

23
カンボジアでストリートチルドレンとなった日本人少年。彼の視点から、極貧生活の過酷さと厳しい環境の中で育まれる仲間の絆が描かれていく。詩的な文体が緩衝材になることで、あらすじから想像したほどの暗さや重さはなく読み進められる。中盤までミステリ的な動きはないが、特殊な舞台設定を読み込んでいくだけで面白い。連続殺人が始まってからは次々と展開が進むため、やや取り残される心地があった。ただ最後には謎が丁寧に解き明かされ、「叫びと祈り」と通ずる唯一無二の味わいも感じられた。新作を気長に待ちたい。2023/03/12

hide

19
視点は日本人のストリートチルドレンである少年の視点だ。場所はカンボジアの川沿いのゴミ山の近く。ゴミ山から資源ゴミを回収し毎日命を繋ぐ、そんなストリートチルドレンの中に、何故日本人の少年がいるのか?あまりに馴染みのない設定が、よりその悲惨さを際立たせる。親に捨てられた子供たちの過酷さ、それだけの物語なんてもういらない。辟易する。著者は祈りと叫びを丁寧に描く。だからこそ届くんだ。2023/09/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18279551
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品