出版社内容情報
読者から集めた「謎」からネタを、と目論んだ探偵作家・アマン氏と担当・鹿堀くん、しかし謎の密室魔に狙われて……。閉じ込められた密室の謎に挑む二人を描くユーモアミステリ。
内容説明
探偵作家アマンを担当する鹿堀は、雑誌ナゾーン誌上で読者の「謎」を募集する。それらをアマンに面白おかしく推理させようという腹づもりだ。ところが、応募者が体験した不思議なできごとを調査しに出かけると、なぜかいつも脱出不可能に思える空間に閉じ込められてしまう―。読者から次々に届けられる謎と、奇怪な密室魔からの挑戦を、ユーモア溢れる筆致で描く連作ミステリ。
著者等紹介
安萬純一[アマンジュンイチ]
1964年東京都生まれ。東京歯科大卒。2010年、『ボディ・メッセージ』で第20回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。端正な謎解きに定評がある、ミステリ作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
geshi
26
バカミスと言うほど突き抜けた感じではなく、ゆるい掛け合いと謎と密室のグダグダミステリ。日常の謎を推理しても単なるおちゃらけにしかなっていないし、伏線も論理もなしに犯罪計画の一端だったと明らかになるが、読者にこれを推理しろと言うのか?密室もパズルの領域でギミックを見せたいだけだろうと言いたい。本当にこの作者に密室愛があるのか疑問。せめてラストで連作短編らしくまとめてくれれば救いになったのに。ユーモアミステリ=手抜きじゃないんだよ!ユーモラスにミステリ扱うのは難しいんだよ!2015/11/14
coco夏ko10角
19
ユーモアミステリとういうかバカミスというか…脱力系。「密室魔」の部分に期待して読み始めてしまったのでちょっと、かな。2020/01/14
hydrangea
16
そもそも密室が出てくる必要性も無い気がしますが、まぁこういうおばかなノリはそんなに嫌いではありませんよ。ただ、第1作とはえらい落差ですね。この著者のどちらが本筋なのか、はまだよく掴めていませんw もう1作ぐらい読んで評価を決めてみようかと。2015/03/31
ハルト
10
ミステリ作家と編集者のコンビが、謎を携えてきた音楽系女子からの謎をまるで解かず、そしてなぜか二人して密室に閉じこめられてしまうという、珍妙な脱力系脱出ミステリ。けったいにもほどがある密室と、やはりけったいな持ちこまれた謎。とぼけた風味の推理しない(してもはずれる)探偵コンビに強烈な女の子たち。ぬるくゆるく気だるくな意味のない感じが楽しかったです。謎ときというより頓知みたいな。続編ぜひあるといいですね。2013/01/05
oyai
7
うーむ。いわゆるゆるミスバカミスってやつですが。いまひとつテンポに乗り切れず。最後になるにつれてテンポはよくなって行くんだけども。最後のポケットに地球儀のくだり、それだけが書きたいがための作品だったのかな?2014/07/08