出版社内容情報
ある時は珍獣アカマダラタガマモドキの捜索隊員、ある時は松茸狩りの案内人、ある時は新薬実験モニター、そしてある時は戦隊ショーの怪人役――いっぷう変わったアルバイトに明け暮れる名探偵、猫丸先輩が遭遇した五つの事件。猫コンテスト会場での指輪盗難事件と愉快なドタバタ騒ぎを描いた「猫の日の事件」、意外な真相が爽やかな余韻を呼ぶ「たたかえ、よりきり仮面」ほか三編を収録。謎解きの面白さが横溢した著者の真骨頂。
内容説明
ある時は幻の珍獣アカマダラタガマモドキの捜索隊員、ある時は松茸狩りの案内人、そしてある時は戦隊ショーの怪人役と、いっぷう変わったアルバイトに明け暮れる神出鬼没の名探偵・猫丸先輩が遭遇した五つの事件。猫コンテスト会場での指輪盗難事件を描いた「猫の日の事件」、意外な真相が爽やかな余韻を呼ぶ「たたかえ、よりきり仮面」ほか三編を収録した、謎解き連作短編集。
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸巻
31
猫丸先輩シリーズ3作目は5話の短編集。お馴染み神出鬼没な猫丸先輩が、風変わりなアルバイト先で遭遇する不可解な事件に楽しそうに首を突っ込んでは毒舌を撒き散らしながら解決してしまう。ここでは殺人事件はおろか、警察が出てくるような重大な事件は起きないのだが、だからこそ解決後に「なーんだ、そうだったんだ。良かったー」と笑顔でオチまで楽しめるのが良いと思う。5つのアルバイトは猫コンテスト会場スタッフ・臨床治験・珍獣の捜索・戦隊ヒーローショーの怪人役・松茸狩りの案内人と様々でそれだけで何が起こるのかとワクワクする。2019/07/18
geshi
28
新装版再読。『猫の日の事件』猫丸が走っているシーンが楽しすぎる。アレのパターンを踏襲する真っ当さ。『寝ていてください』伏線が絶妙に気付けない具合に配されている。題名が違って聞こえるオチ。『幻獣遁走曲』悪意にも目を向けつつユーモラスに着地させる推理。『たたかえ、よりきり仮面』一度悪意の仮説を出したおかげで真相がより爽やかになっている。”中身”の印象付けを重ねる心理的伏線。『トレジャーハント・トラップ・トリップ』常識をリセットさせるのが名探偵の役割。場の空気を操りギスギスを緩和させる存在感。2019/06/28
RIN
19
これぞ創元推理文庫。倉知先生の名前は随分前から存じ上げているが、こうして作品を読むのは初めて。小柄で童顔、仔猫のようにまん丸な目をした神出鬼没な名探偵。30歳を過ぎてもフリーター(多分)な彼は、面白そうなバイトがあれば透かさず応募し、現場で起こる様々な事件を惚けた顔でサラリと解決してしまう。猫丸先輩にとって面白い事は何より大事。この本では(非)日常の謎がメインだが、もしもっと酷い事件が起きた時、彼の判断基準は善悪と面白さどちらに比重を置くのだろう。無邪気な顔をして案外露悪的な名探偵。ふふっ、嫌いじゃない。2022/09/29
ツバサ
17
猫丸先輩のアルバイト集みたいな感じで気楽に読めたり、ちょっとヒヤリとするところもあり、緩急が絶妙。様々な分野に唾をつけといて損はないという猫丸先輩の考えは習いたいと思いました。2020/09/07
クナコ
13
初読。インパクトのある表紙絵に惹かれて。表紙と本文とがリンクするのを楽しみにしていたが、関連はなかった。読み終わり第一に思うこと。なぜ猫ではないのか。探偵もの=殺人事件、というセオリーに違和感を覚える人へ、著者曰くの「非日常の謎」集。推理小説のにおける「凶悪事件or日常の謎」へのアンチテーゼ的作品だが、印象としては小粒感が拭えない。それは「楽しく過ごす」以外に特に主義のない探偵役の猫丸のキャラクターのせいかもしれないし、毎度「ちゃんちゃん♪」というSEで幕を下ろすような話の終わり方のせいかもしれない。2020/11/11
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