出版社内容情報
元プロゴルファー横手祐介の殺害を震源に、ゴルフ場経営や融資に携わる関係者、過去の因縁でつきまとうジャーナリストなど、周辺に複数の死者や行方不明者がいると判明して事件は一挙に多層化、松谷警部らを翻弄する。巡査部長に昇進した白石もまた、不可解な状況を解明する決め手を見いだせないまま焦躁の時を過ごすが……。伏線また伏線、一読三嘆の本格ミステリ。『松谷警部と目黒の雨』『松谷警部と三鷹の石』に続く、充実のシリーズ第三作。解説=浦谷一弘
内容説明
元プロゴルファー横手祐介の殺害を震源に、ゴルフ場経営や融資に携わる関係者、過去の因縁でつきまとうジャーナリストなど、周辺に複数の死者や行方不明者がいると判明して事件は一挙に多層化、松谷警部らを翻弄する。巡査部長に昇進した白石もまた、不可解な状況を解明する決め手を見いだせないまま焦躁の時を過ごすが…。伏線また伏線、一読三嘆の本格ミステリシリーズ第三作。
著者等紹介
平石貴樹[ヒライシタカキ]
1948年函館市生まれ。東京大学、同大学大学院に学ぶ。83年「虹のカマクーラ」で第7回すばる文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
43
まったりシリーズ。このシリーズの面白さってなんだろう?すごく好きってわけではないけれど、読むと面白い。2000年代のお話なのに、古臭い昭和の香りがするんです。途中の会話とか川柳?も、独特のリズム感なんです。今回は空気よまない上原巡査と白石巡査部長の絡みが、今までにない感じでよかった。続編出たら、きっとまた読むと思う。次は『み』2015/11/29
kochi
20
プロゴルファーの横手が自宅でゴルフクラブにより撲殺され、横手設計のゴルフ場デベロッパーの経理は行方不明、融資元の銀行の課長は前日に自殺、横手のスキャンダルを追っていたフリーライターの刺殺体も発見され、混沌とした状況に、マッタリ警部もウカウカしてられない… 探偵役の白石以愛は巡査部長に昇進/結婚、所轄の巡査はうざくてと、こちらの頭も大混乱するなか、ぼそりと弱音を吐く以愛や、馴染みの人物の個性がはっきりしてきて、バランスのとれた佳作と楽しみにしているのに、シリーズ、あと一冊で終わり?!2017/10/24
マッちゃま
14
北米人気スポーツシリーズ!?第三弾。元プロゴルファー横手が自宅で殺害される。捜査を開始した松谷警部やイアイ巡査部長たちは、重要参考人の失踪、横手も絡んだ不正融資に関係者の自殺、横手を追っていたジャーナリストは刺殺と事件が事件を繋げていく展開。複雑な人間関係と絡み合った事件の関係性、あからさまに如何にもな重要参考人…結婚を期に昇進試験も突破した白石居愛が導き出した犯行の構図に「えっ?ここでそうなるの?今回も?」と山口警部補が唖然と呟く。いつものノンビリまったりした雰囲気と見事な謎解きは今回も素敵でした。2016/08/12
enmys07
7
相変わらずの徹底した伏線と解きほぐされる快感。 2015/07/06
あかね
4
伏線がどんどん回収され、着地する。美しいです。2015/08/08