内容説明
草野哲也は、雨降る深夜の仕事からの帰り道、轢き逃げ事故を目撃する。雨にさらされ、濡れた服のまま警察からの事情聴取を受けた草野は、風邪をひき熱まで出てきた。事故で死んだ青年の姿が見えるなんて、かなりの重症だ…。幽霊との凸凹コンビで、ひき逃げ犯を追う主人公の姿を、ユーモアたっぷりの筆致で描く、第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞の著者デビュー作。
著者等紹介
越谷オサム[コシガヤオサム]
1971年東京生まれ。学習院大学中退。2004年、第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞の『ボーナス・トラック』でデビュー。青春味溢れる活き活きとした筆致で、今後が期待される若手作家の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
147
★★★★☆18057 ハンバーガーチェーンに勤める主人公の男性は、仕事で疲れ果てた深夜の雨の中、眠気を誤魔化しながらマイカーで帰宅する途中に青年が轢き逃げされる事故に遭遇。雨に打たれながらも心肺蘇生を試みたが元々即死状態。濡れた体での長時間警察事情聴取で風邪をひいて高熱にダウン。気付けば青年の幽霊が見えるようになり、幽霊と轢き逃げ犯を捜すことに。。みたいな始まりです。デビュー作、楽しく読ませて頂きました。幽霊もので暑い夏を冷んやりと過ごせるかと思ったのですが、まったく怖くな〜い。というか温かくなったよ。2018/07/18
takaC
144
個人的には某・メス猫のシンデレラ物語よりこちらの方が好き。前回は半月かけて読んだけど今回は一昼夜で一気読み。2013/06/03
ダイ@2019.11.2~一時休止
138
デビュー作。轢き逃げにより幽霊となった亮太のキャラが暗くならずにイイ感じ。2014/03/15
た〜
130
【ストーリー重視型】ひき逃げにあって死亡、幽霊になってしまった主人公その1とたまたま通りかかったために取り憑かれて犯人探しをする羽目になった主人公其の2。かなりベタな設定だけれど、実際に犯人探しをする場面はほんの少し。著者のデビュー作というこの話からすでに越谷オサムらしい人間模様が現れている。おまけの人生素敵じゃないか2013/11/13
まりも
123
ハンバーガ屋で働く草野と交通事故で死に幽霊になった亮太の話。ホラー風味な設定ではあるけど能天気な亮太と草野コンビ、周囲の人物のやり取りが面白い。最後の別れも含めて明るく爽やかな良い作品でした。話自体はありふれたモノだけどこういう作品は好きですね。立ち上がるまでが遅く終盤は駆け足気味だったのが残念でしたがデビュー作ならこれだけ出来たら十分かな。作者の他作品も近々読みたいですね。2015/01/09
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