創元推理文庫<br> ミステリ=22―推理小説ベスト・エッセイ

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ミステリ=22―推理小説ベスト・エッセイ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488400637
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

謎が解けても読書は終わらない。
ミステリを読む面白さをより深く、
かつ明快に綴る22の名文。
日本推理作家協会賞・本格ミステリ大賞受賞の
編者による決定版アンソロジー

ひとつの真実にむかって書かれる推理小説から、なぜこれほどまでに多様な “読む” 面白さが生まれるのか。北村薫、坂口安吾から中条省平、若島正まで――作家・評論家・翻訳家たちは、推理小説をいかに読み解いたか。短編小説から英米ミステリ史を辿る大著『短編ミステリの二百年』で第75回日本推理作家協会賞と第22回本格ミステリ大賞を受賞した編者によるアンソロジー。ミステリに関するエッセイ・解説・評論の数多あるなかから「明快であること」と「内容が充実していること」を念頭に名文を選りすぐった、ミステリ・ファン必携の一冊。

■目次
はしがき
北村薫「解釈について」「解釈について(続き)」
坂口安吾「推理小説について」
都筑道夫「トリック無用は暴論か」「必然性と可能性」
瀬戸川猛資「影の薄い大探偵〈ポアロ〉」「ヴァージル・ティッブス」
法月綸太郎「紐育のイギリス人――『わが子は殺人者』(P・クェンティン)解説」
各務三郎「誤解された冒険小説」「アイ・スパイ!」
北上次郎「不信のヒーロー」「フランシスの復活」
石上三登志「女嫌いの系譜、又は禁欲的ヒーロー論」
小鷹信光「ポイズンヴィルの夏」
池上冬樹「“清水チャンドラー”の弊害について」
森下祐行「「本格ミステリ冬の時代」はあったのか」
丸谷才一「なぜ戦争映画を見ないか」「社会派とは何か」
笠井潔「善人と怪物――北村薫『盤上の敵』」
井家上隆幸「イラン、イスラム革命後十年 船戸与一『砂のクロニクル』」
中条省平「書簡体を用いる 夢野久作『瓶詰地獄』」
若島正「明るい館の秘密――クリスティ『そして誰もいなくなった』を読む」
索引

内容説明

ひとつの真実にむかって書かれる推理小説から、なぜこれほどまでに多様な“読む”面白さが生まれているのか。作家・評論家たちは、推理小説をいかに読み解いたか。『短編ミステリの二百年』で日本推理作家協会賞・本格ミステリ大賞を受賞した編者によるアンソロジー。ミステリに関するエッセイ・解説・評論の数多あるなかから22の名文を選りすぐった、ミステリ・ファン必携の一冊。

目次

解釈について(北村薫)
推理小説について(坂口安吾)
トリック無用は暴論か/必然性と可能性(都筑道夫)
影の薄い大探偵“ポアロ”/ヴァージル・ティッブス(瀬戸川猛資)
紐育のイギリス人―『わが子は殺人者』(P.クェンティン)解説(法月綸太郎)
誤解された冒険小説/アイ・スパイ!(各務三郎)
不信のヒーロー/フランシスの復活(北上次郎)
女嫌いの系譜、又は禁欲的ヒーロー論(石上三登志)
ポイズンヴィルの夏(小鷹信光)
“清水チャンドラー”の弊害について(池上冬樹)
「本格ミステリ冬の時代」はあったのか(森下祐行)
なぜ戦争映画を見ないか/社会派とは何か(丸谷才一)
善人と怪物―北村薫『盤上の敵』(笠井潔)
イラン、イスラム革命後十年 船戸与一『砂のクロニクル』(井家上隆幸)
書簡体を用いる 夢野久作『瓶詰地獄』(中条省平)
明るい館の秘密―クリスティ『そして誰もいなくなった』を読む(若島正)

著者等紹介

小森収[コモリオサム]
1958年福岡県生まれ。大阪大学人間科学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マッちゃま

12
国内外のミステリについて有識者が語るエッセイ集。性質上、どうしても扱う作品のネタバレ(犯人やメイントリックまで含む)は かなり有りますのでご注意を。ある程度は覚悟して読むか、諦めるか(←僕はコチラ笑)ミステリというジャンルから、ハードボイルドやスパイ小説も多くの方が語られていて僕は余り読まないので勉強になりました。やはり本格ミステリへの言及は胸が踊ります♪自分より詳しい方々の言葉は新鮮で楽しいです。紹介されているのは比較的に古い作品、古典中心ではありますので、もう諦めがついたよって方には超絶オススメです。2024/09/10

ネムル

9
かつて瞠目させられた若島正をはじめ、既読の文章もちらほらあるが、やはり面白いアンソロジー。個々のエッセイ評論が数珠繋ぎになって、ミステリへの理解を深められる、にくい作り。チャンドラーをはじめとしたハードボイルド諸作の再考を促される中盤が、しかし春樹チャンドラー以後の転回は繁栄されておらず、まあ春樹の文章は載らんだろとも思うのだが。初読では丸谷才一にとりわけ感動させられた。そうだ、『深夜の散歩』も読み返そう。2024/10/15

pulp

8
既読は3~4割くらいかな。一番興味深かったのは森下祐行氏の『「本格ミステリ冬の時代」はあったのか』。いや、そんな時代はなかったんじゃないか、という意見にはほぼ同意。これは私のように、いわゆる「冬の時代」からミステリを読み始めた世代(そんなものはなかったよ)と、もう少し上の世代(確かにあったよ)との感覚の違いかなと漠然と思っていたのだが、書かれた方は「あった世代」だな。ま、若い人には、もうどうでもいいかそんなもん。2025/01/25

Inzaghico (Etsuko Oshita)

7
池上冬樹の「”清水チャンドラー”の弊害について」で、『さらば愛しき女よ』の「女」は「ひと」ではなく「おんな」と読むべきだ、という説が取り上げられている。たしかに、わたしも無意識に「ひと」と読んでいた。おまけに「愛しき」も間違いで正しくは「麗しき」の意だという。刷り込みって怖い。邦題は、語呂がよすぎたり、ぴたりとはまりすぎたりすると、それが独り歩きする。映画ではそれは是とされることが多かった。それはそれでいい時代だったよな、とも思うな。2024/07/14

広瀬研究会

6
16人の評論家による22編のミステリ論。8名はすでに故人となっていて、往年の論客を集めた感がする。石上三登志の『血の収穫』に触れた評論の次に、小鷹信光がその作品の舞台を訪れた紀行文を配置する等、収録の順序に趣向が凝らされている。小説で言うと連作短編集を読んだときのような面白さを感じた。まだ読んだことのなかった『黄色い部屋はいかに改装されたか?』を読めた(連載2回分だけだけど)のも嬉しかった。2024/08/04

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