創元推理文庫
黒い壁の秘密

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  • サイズ 文庫判/ページ数 371p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488294069
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

休暇を過ごすため湖水地方に赴いた俳優のリューカーは、消息を絶った女性の捜索を依頼され、遺体発見に至った。転落事故かと思われたが、諜報活動仕込みの嗅覚が働いて……。

内容説明

公演を終え骨休めに訪れた地で遺体に遭遇したアバークロンビー・リューカー。深入りする気はなかったが、関係者の些細な嘘を契機に、眠っていた探偵の勘が呼び覚まされた。誰かが何かを隠そうとしている。あれを事故と考えるなら不自然な点にどう説明をつけるのか、殺人であれば犯人と動機が存在するはず…。探索を始め妙な光景を目にした夜、リューカーは新たな遺体を発見。

著者等紹介

堀内瑛司[ホリウチエイジ]
静岡県生まれ。上智大学、京都大学に学ぶ。15歳でクライミングを始め、ヨーロッパやアメリカの岩場を巡る。新聞記者を経て、英米文学翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miri

49
舞台は第二次世界大戦後、イギリスの湖水地方。舞台俳優兼舞台監督のリューカーと妻のジョージーナがロッククライミングと山登りを目当てに訪れた小村で死体を発見。舞台俳優だけあり、シェイクスピアの引用をしすぎて妻に窘められているのはおかしかったです。山の清々しい空気が伝わってくるような描写、翻訳がかなり良く、仰々しいリューカーの人となりがよくわかりました。1950年代に発刊されたものの復刊なので、古き良きミステリー。犯人はすぐわかる(笑)2019/10/25

ごへいもち

25
読友さんご紹介本。表紙がチャーミング。ミステリとしては…私には珍しく半分も読まないうちに予想できた。山をやる人ならもっと楽しめるのかも2014/03/09

ちょろんこ*勉強のため休止中

10
主人公夫妻からちょい役にいたるまで、登場人物が個性的で魅力的な本でした。特に主人公。シェークスピア多用したり、黒髪の女の子が好きだったり微笑ましいです。また気まずいシーンでハンカチを取り出したので、泣くかと思いきやいきなり鼻をかんだりとコミカルな面も多々ありました。謎解きに関しては古典的で、特に目新しい感じはしなかったです。登山の魅力について「余計なものは一切削ぎ落とされ、生はごくシンプルなものになる」とあったのが印象的。作者が山登りをするとあとがきにありましたが、雄大な自然描写も読ませてくれました。2013/05/16

やっす

6
初読みの作家さんですが、なかなか読みやすかったです。 登場人物の描き分けが良く、何よりリューカー夫妻のやり取りが微笑ましくていいです。探偵役のリューカーより、妻のジョージーのファンになってしまいました。(笑) 謎解きに関してはサラッとした印象ですが、真犯人は予想外でしたね。巻末の解説もすごく良かった。 魅力的なキャラクター達でいっぱいの本シリーズが続けて訳される事を願います。新樹社から出ている『マッターホルンの殺人』も読んでみようかな。2013/08/21

ろばこ

6
山岳ミステリ。英国好きにはきっとたまらない。引用合戦とかサラっとできたらかっこいいなあ…。最後のセリフでかなりスッキリしました。がんばれっ。次作出ないかな。2013/07/14

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