出版社内容情報
舞台はヴィクトリア朝エジンバラ。やもめの警部補と義理の息子の新米医師が、奇妙な殺人事件と城壁に隠された柩の謎を追う。事件に隠された、英国史を覆す大胆な真相とは？
内容説明
エジンバラ城の崖下で男の遺体が発見された。捜査をはじめたファロ警部補は現場付近で男性の肖像が描かれたカメオを拾う。さらに警官だった父の遺品から、４０年前に城の壁の中から赤ん坊の遺体を納めた古い柩が発見されたという事件の記録と、現場で発見したものと対のメアリー王女のカメオを見つける。ふたつの宝飾品が示す驚愕の真相とは？英国史を覆しかねない大胆な傑作。
著者等紹介
法村里絵［ノリムラリエ］
１９５７年、東京都に生まれる。女子美術短期大学卒（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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kagetrasama-aoi（葵・橘）
37
「ファロ警部補＆その義理の息子ヴィンス・シリーズ」第二作目。一作目とはちょっと趣きを異にする歴史ミステリ。惹句が“英国史を覆しかねない大胆な傑作！” そこまでではないとは思いますが(笑)！スコットランドの歴史に少しだけ詳しくなりました。私達日本人は英国（イギリス）と一言で言っていますが、複雑な経緯があるんですね。それにしてもこの結末、唖然呆然とはこのことでした！スコットランドと言えば、御手洗潔の「暗闇坂」思い出します。そして読みたい本が増えて行くと言う循環です(笑)。2021/11/22
ごへいもち
23
気に入った翻訳物がなかなか見つからない上に気に入っても続刊が出ないことが多い（コメント）のでこのシリーズはちょっと期待したい。いつのまにか３巻まで出ていて本国では２０巻ほど出ているらしいので。2014/11/05
マムみかん(＊ほぼ一言感想＊)
17
「刑事ファロ」シリーズ２作目。 先に読んだ１・３作目とは趣が違い、ちょっと大胆不敵な歴史ミステリー！ エジンバラ城の崖下で発見された男の死体。 その身元や死の理由を探っていくと、33年前のファロの父の死の真相、300年間エジンバラ城内に葬られていた歴史の闇が浮かび上がる…。 面白かったけれど、これは『新宿鮫』の鮫島の手紙とか、アリスシリーズの火村准教授が人を殺したいと思った理由並みの衝撃があり、最終話まで明かさない方が良かったんじゃないかな。 結末はやっぱりという感じで、複雑な心境になりました☆2013/10/14
佳音
9
まあまあ面白かった。エジンバラの城から転落したと見られる遺体が発見され、周囲を捜索していたファロ警部補は、古いカメオのブローチを発見した直後に何者かに殺されかける。警官だった亡父の残した書類から過去にエジンバラから発見された古い乳児の柩が絡んでいることがわかり、父の死と今回の事故がつながって、歴史を覆す謎が明らかになっていく･･･｡所々が分かりにくいのは訳のせいか?前後の文章や章を見直して訳しているのかと思う箇所が何箇所かある。それとも原作の文が荒い･･?2012/11/01
ハルト
9
イギリス王室にまつわる謎、が主筋となってのミステリとなりおもしろさがぐんと加速。こんな展開で主人公一家ははたしてどうなってしまうのか。対権力VS個人で、どこまで隠された真実を暴けるのか。話が壮大になってきて、次巻も気になります。2012/09/25
