内容説明
生活費を稼ぐため、家族と離れボストンにもどった駆け出し作家のルイザ。親友のシルヴィアに誘われ、評判の水晶占い師パーシー夫人の降霊会に出席したルイザは、彼女のいんちきを見破る。影響されやすい友人を案じて、再度降霊会に同行すると、パーシー夫人は密室の中で何者かに殺害されていた…。クリスマスの季節に起きた密室殺人に『若草物語』の著者が挑む、シリーズ第三弾。
著者等紹介
藤村裕美[フジムラヒロミ]
國學院大學文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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niaruni
2
『若草物語』の著者を主人公に据えたシリーズ3作目。いずれも『若草物語』の持ち味を引継ぎつつ、決して甘くなりすぎず、謎解きの部分もしっかり愉しめるが、作を重ねるごとに謎解きの部分が充実してきているように思う。大好きなシリーズなのに、本書以降は続きが出ていないとは……ものすごく残念!2010/07/20
BECHA☆
1
駆け出し作家のルーイは、単身ボストンのボンド家に下宿しながら生活費稼ぎの傍ら、小説を書き溜めている。 ある日、親友のシルヴィアに誘われて流行の降霊会に参加することに。怪しげな気配から親友を守ろうと二回目も同行したが、占い師パーシー夫人は殺されていた。 持ち前の探究心と義侠心で犯人探しを始めるルーイ。 クリスマス直前の慌しさと古きよき時代を感じさせてくれるミステリーです。2010/10/14
ヨリ
1
やはりこの世界観(時代?)が好きなので楽しい。狭い戸口をムリヤリ通り抜けてフープが曲がったり。こらこら、若い娘さんはそんなことしたら駄目、みたいな世間の視線をものともしない探偵ルイザの行動に共感しますねー!姉妹愛もうらやましい。2016/07/25
猫町
1
いつも不思議なのだが。 コージーの主人公は、何故当然のように殺人事件に出くわし、責務のように自力で解決しようとし、挙句危険な目に遭うのだろう・・・。 それを言うとコージーミステリの前提から覆ってしまうのだろうけれど。 でもこのシリーズは、主人公がストイックで家族思いな分、お気に入りだったので、作品の続きがないのが残念。2013/04/26
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- 和書
- 本日も教官なり 角川文庫