内容説明
かの名探偵シャーロック・ホームズの語られざる事件簿に、イギリス・ミステリ界の名手が挑む。フランス外相の命を狙う暗殺者とホームズの対決「並木通りの暗殺者」、盗まれた法王庁の財宝奪還劇「ヴァチカンのカメオ」、銀行家の奇怪な死の謎を追う「赤い蛭」など七つの冒険譚に加えて、謎に包まれた依頼人“ボヘミア王”の正体を探る小論を付す。人気の贋作シリーズ第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本木英朗
24
世界一に名探偵ことシャーロック・ホームズの短編集のひとつである。作者はジューン・トムスンであるが。俺はやっぱり10回近く読んでいたが、今回も超よかったです。フランス外相の命を狙う暗殺者とホームズの対決「並木通りの暗殺者」や、盗まれた法王庁の財宝奪還劇「ヴァチカンのカメオ」など7つの冒険譚に加えて、謎に包まれた依頼人・ボヘミア王の正体を探る小論を付しているってところもお忘れなく! 大満足でした!!2023/07/16
ホームズ
18
『ウィンブルドンの惨劇』では溶けたバターに沈むパセリの話が登場。これは気になっている話なのでこう言う感じで読めたのは嬉しい。その他の作品も上手くできている。2019/12/30
keiniku
10
ジューン・トムスンの、シャーロック・ホームズのパスティーシュ四冊目。今までの三冊の中のホームズより、感情的で他人に対する情を一番感じる。それが、違和感でもありながら、「聖典」にももっとホームズのこういう面ががあってもいいのかもしれない、とも思える一作… ドイルが書き続けていたら、ホームズはどう変化していただろうか?? 翻訳されている、ジューン・トムスンのパスティーシュはこれが最後。読み終えるのが惜しい気がしながらの読了。2016/05/09
鐵太郎
10
あとがきでは、パスティーシュ、すなわちホームズの原作に近づけた模倣作についての解説があります。パスティーシュとは、贋作・偽作と言ってしまうのはちょっとちがうよね、とのこと。また、そのパターンについての解説も。このシリーズが優れたパスティーシュであるという評価については、異論はありません。しかしこの解説で言うような、「尻上がりに面白くなっている気がする」 という点についてはどうかな。確かに面白いのだけど、ヴィクトリア時代のコナン・ドイルのホームズから離れていってしまったお話が多いような。2010/01/27
Monto PASO
7
トムスン女史パスティーシュ4冊目。少しマンネリに感じたのは、ほぼ連続で読んだせいだろうか。ホームズは毎回の様に鬱発症してる気がする。『フェラーズ文章事件』、『女家庭教師の謎』がお気に入り。残念ながら次巻は日本語未訳。ミス・アデリーナ・マクホワーターの正体は謎のままなのが気になって仕方ないので是非とも翻訳お願いします。2019/11/20
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