源氏物語 悲しみの皇子

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048741156
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

寛弘三(1006)年、左大臣の藤原道長は、一条天皇の中宮彰子の世話役として紫式部を御所に迎え入れた。我が娘の彰子に皇子を生ませたい道長は、式部によって紡ぎ出される大人の愛の物語が彼女に力を与えると信じて疑わなかった。式部が彰子に語り聞かせる魅惑の物語―。輝くばかりの美貌と才能を持つ光源氏と源氏に心を奪われる女性たち。だが、愛する女性を不幸にしてしまう自らの運命に傷ついた源氏は、魔道に墜ちて鬼と化し、作者・紫式部の前に立ち現れる。陰陽師・安倍晴明が怨霊と対峙するが…。新機軸で綴られた全く新しい源氏物語。

著者等紹介

高山由紀子[タカヤマユキコ]
慶應義塾大学文学部卒。『メカゴジラの逆襲』で脚本家デビュー。『月山』『遠野物語』『KOYA』『徳川の女帝 大奥』などの映画脚本を手がける。また監督作品として『娘道成寺 蛇炎の恋』がワシントンDCインディペンデント映画祭で最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

55
安倍晴明、藤原道長、紫式部が動く現実世界と源氏物語の中の人物が微妙に交錯する場面などが面白く、道長ファンには楽しめる作品だった。夕顔、葵上、六条御息所、藤壺が登場する源氏の若い時代が中心の話なので夕顔の大胆な発想も効果的だが、ということは玉鬘は頭中将と御息所の娘で中将もそれを知っているということになりあれこれ辻褄が合わない面も出てくるが、細かいことはともかく楽しめた。2020/11/19

ミサ

11
面白い!源氏物語を読んで見たいと思ってしまうぐらい面白い。源氏物語は読んでないけど、物語の大体の話はしっていて源氏の恋愛はちょっとキモいと思っていたんだけど、考え直されました。源氏は恐らく、『ドリアン・グレイの肖像』や『グレート・ギャツビー』の主人公に似ているのかもしれない。全員、「あなたは私に、類い稀な美しさと力と才能をあたえてくれた...そして私は悪魔になった。女たちを不幸にする悪魔になった。」と自分のことを言えると思う。作品事態も三つの色が混ざったか川のようで最後まで読者の気を離さない。★4.5!2017/06/28

絳楸蘭

10
斗真くんが主役の源氏物語の原作!!と知った瞬間に買い求めた。まだ映画見てないけど…(笑)道長さまと式部と晴明さまのそれぞれの思惑が絡んで進んでいくのに引き込まれた。もしこの二人が…っていう設定があり得そうで面白かった。やっぱり表紙は宮城さんの絵のほうがしっくりくるなぁ。

花野

2
再読。情景描写がとても綺麗。生々しくもああ美しいと感じさせる表現が好きです。斬新的なストーリーもやはり興味深い。しかし初版の宮城とおこさんの表紙がすごく好みなんですが、今は映画バージョンになっているんですね。ちょっと残念です。2012/06/13

mari

2
源氏物語をベースにした新しい読み物。源氏が鬼となり作者の紫式部の前に現れる。そこへ安倍晴明が源氏と対峙〜というてんこ盛りの内容。源氏物語も楽しめて、紫式部のリアリティな日常も楽しめるお腹いっぱいの内容です。2010/12/05

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