出版社内容情報
凍てついた雪野原に立つ木の枝からぶら下がる、血だらけの死体。古代の異教の神々への生贄のような異常な現場。英仏でも話題沸騰、スウェーデン・ミステリの新しい才能登場!
内容説明
凍てついた雪野原。地平線に立つ木の枝に、奇妙な物体がぶら下がっていた。血だらけの巨漢の裸の身体。凄まじい暴力のあと。まるで古代の異教の神々への生贄のような異常な現場。リンショーピン市警犯罪捜査課の警部補モーリン・フォシュは、この奇怪な事件を調べ始める。英仏でも話題沸騰。美しい北欧の四季を背景に描かれる、スウェーデンミステリの新たなる才能、ここに登場。
著者等紹介
久山葉子[クヤマヨウコ]
1975年兵庫県生まれ。神戸女学院大学文学部英文科卒。スウェーデン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Masa
11
読了。なんだこれ、期待以上に面白いぞ! 独特のテンポがあるものの、そこまで気にならない。面白さがそれを上書きしてくれてる。ああん、たまらない。下巻へ!(このとき、まさか下巻一気読みするとは思っていなかった)2017/08/03
琴華
11
読メで知った作家さんです。市内の図書館に無く、市外の図書館から取り寄せてもらいました。スウェーデンが舞台で、四季がモチーフになっているうちの冬。作中も読んでいる時期とほぼ重なった2月だったので、日中でも氷点下というのが想像出来ないものの雰囲気は掴めたかな。登場人物も多く、かなり風呂敷を広げた感がありますが、それらをどう回収するのかを気にしつつ下巻へ。2016/02/09
星落秋風五丈原
10
バツイチの女性刑事モ―リンが一応主役だがそれ以外のメンバーもそれぞれ癖がある様子が紹介されている。第一作だからか?奇妙な果実よろしくつりさげられた死体というおどろおどろしい舞台から始まった殺人事件の捜査は一向に進まずイライラ。何人かもあげているように、ある人物のモノローグが入るのがちょっとうるさい。2014/03/31
ハルト
7
スウェーデンの女刑事もの。木に吊るされた死体にどういう意味があるのか。情感豊かというか神秘的な手法で語られる思念に最初少々戸惑いつつ読みました。女性として母としての心情が印象的。2013/05/03
rokoroko
6
読メで知った作家。スウェーデン・ミステリ初めて。最初のつぶやきやら、同じ様な名前の登場人物が沢山出てくるのを我慢すると、シングルマザーの10代の子育て+殺人事件(奇怪な)小説なんだと気がつく。寒さが伝わってきて、熱中症になりそうな地元で読むには良いかも。辛口の読メのコメントとは裏腹に私は楽しめた。子育ての苦々しい感じが(クッキングママシリーズ)と共通なのかしらね。下巻に期待2016/05/25
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- 和書
- 漱石詩注 岩波文庫