出版社内容情報
エリザベス王女をナチスの手から守るため、表向きは数学教師としてウィンザー城に赴いた赤毛の才媛マギー。未来の女王を守る活躍を描く、『チャーチル閣下の秘書』の続編。
内容説明
わたし、マギー・ホープはチャーチル首相のタイピストから、MI‐5の工作員へ抜擢された。だが、持久力に難ありと訓練に落第してしまう。落ち込むわたしに命じられたのは、ウィンザー城に疎開している王女の警備役。王位継承権第1位の14歳のエリザベス王女を、ナチスが狙っている恐れがあるというのだ。そして表向きは数学教師として城に赴くや否や、一大事件が勃発した…!
著者等紹介
圷香織[アクツカオリ]
上智大学国文学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
155
二作目。スパイとしての初仕事はエリザベス王女の家庭教師を装った身辺警護。面白かった!あえて言うが、エンタメ小説はこれくらいでなければならない。偶然が過ぎるし、王族の住む城にこんなに敵が忍び込んでていいのか?家族に関する意外な事実にもやり過ぎ感が否めない、などとつっこみたくもなるが面白ければ許される。アメリカ流の食事作法を頑なに押し通す主人公。担当者を変えようとする本部に彼女流の抵抗を示す。筋の通らないことには従わない姿に共感。前作よりも好き。2023/08/16
みつ
41
第二次世界大戦中のイギリスを舞台にしたシリーズ第2作。主人公マギー・ホープは今回はエリザベス・マーガレット両王女の家庭教師。以前に見た映画『英国王のスピーチ』の登場人物とも重なり、ジョージ六世はここでも吃音気味。マギー以上に後の元首となるエリザベスが生き生きと描かれる。彼女が残した暗号(p364)がどのように解読されたかは読み落としたか。p290の暗号から浮かび上がる3つの人名の謎も、立ち止まって考えるには物語のテンポが良すぎてわからずじまいに。シリーズものらしい予定調和と思わせて次作への展開には驚愕。 2025/11/27
はるき
30
戦時下のイギリスで起こるスパイ・ミステリーだけど、ヒロインの行動力と強さで暗くならずに最後まで走り切った。時代背景というか雰囲気をしっかり楽しめるのでそこも楽しい。ヒロインが強すぎる気もするが、そうじゃなきゃスパイ業は務まらないか。2016/05/14
宇宙猫
29
★★★★ おもしろかった。事件のおさめ方がちょっと大げさだったけど、王女様達と過ごすようすは微笑ましくて もっと読みたかった。2016/12/09
fullhouse
28
相変わらず登場人物が多くて、人物表に何度も戻りながら読む。戦時下のイギリスを舞台に、魅力的な登場人物たちと、事件や恋やスパイ活動。スパイなヒロインの境遇が、時代も舞台も違うけど、昔、大好きだった海外ドラマを思い出させて、ワクワクしながら読んだ。こういう話、大好き!でも最後、「えー!?」な終わり方…。つ、続きを早くお願いします。2014/07/04




