内容説明
故郷で探偵業を営むことになったサラ。屋敷づきの幽霊ジティと寂しくクリスマスを迎えようとしていたある日、作家ローレンスが訪ねてきた。執筆中の彼の自伝には、数十年来の知人たちの秘密が書かれているらしい。その自伝をめぐりひと騒動あったイヴのパーティの翌日、自宅で亡くなっているローレンスが発見され、問題の原稿は持ち去られていた。サラは犯人捜しを始めるが…。
著者等紹介
下山真紀[シモヤママキ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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旅猫
3
「ダンスのさいちゅうに心臓発作を起こそうと、テロリストがダイヤモンドをはめこんだローレックスを要求してこようと、ダディーズ・ガールズの一員たるものはけして凍りついたりしない。」(P161)ダディーズ・ガールズの心意気には脱帽だ。さて、そんな南部の女の子たちが活躍するシリーズ第二弾。作家がある暴露本を出版すると聞き、過去の亡霊たちが姿をあらわす聖夜の物語。ローレンスの生き様が少し切ない。2012/01/05
ぱでぃんとんⅡ
2
表紙の猫がかわいいなぁ、どんなふうに活躍するのかと思っていたら、ちょろっとしか出てこず、主人公が飼いはじめた犬が活躍してました…。不細工でとんでもないことばかりしてる犬(名前はスイーティ・パイ)ですが、最後にはすごく可愛く思えるように。続きが待たれます。2009/04/02
じゅり子
1
再読。1巻に続いて2巻目。これ続編があるらしいけど、日本ではあんまり人気ないのか翻訳が出てない。残念です。すごく好みなんだけど。前作の活躍?からいよいよ探偵業に乗り出すサラですが、なぜかお金持ちの友人のティンキーも相棒になっている(笑)。なぜかハロルドにクリスマスにプレゼントされたみすぼらしい犬のスイーティ・パイがとっても可愛くて(この子、近所中のオス犬君たちからもてまくっている・笑)。そしてラストなんとあのハミルトン五世が!私のおすすめは真面目なコールマン保安官なんだけど(笑)。2014/06/03
ワコ
1
前作とほぼ感想は同じ。ミステリ部分はそこそこ読ませるんだけど、シリーズのウリである幽霊の必要性0。過去の出来事からヒントを与えるとか、上手く誘導して推理させるとか、そういったことは1個もなく、楽しい会話どころか古臭い女の幸せについて説教して、主人公と読み手を不快にさせるだけ。着せ替えは見せ場なんだろうけど、服装に関する描写が数行あるだけで、関連づけた行動や会話といった芸を見せるわけでもない。存在意義なし。幽霊の部分は全部削って、普通のコージーミステリにしたほうが絶対いいです。2011/07/25
sakura
0
[Lib]2012/01/04