創元推理文庫<br> ホワイトストーンズ荘の怪事件

創元推理文庫
ホワイトストーンズ荘の怪事件

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 241p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488219017
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hydrangea

16
セイヤーズやクロフツなど、6名の作家によるリレー推理作品。が、この本の読みどころは、作品本体よりも各作家のノート内容です。皆、次へどう回したら良いか、犯人をどうしようか、色々悩み苦心しながら執筆している様が想像でき面白いです。作品の出来自体は微妙かもしれませんが、これを纏め上げる編集は結構大変だったのでしょうね。2014/07/27

ピンクピンクピンク

14
6人の作家による連作ミステリ。ドロシーセイヤーズの名に惹かれて手に取りました。他に名前だけは知ってるクロフツ、解説で知ってびっくり詩人テニスンの親戚テニスン・ジェスなどが居ます。各章ごと担当した作家の考察メモが挟まれていて、ミステリ作家の脳内を覗けるのが楽しいです。反面、残念ながらそれが全てと言わざるを得ないと感じてしまったり…。ディープな黄金期ミステリファンには堪らないのかもです。2020/10/11

ホームズ

8
F・W・クロフツやドロシー・L・セイヤーズなどによる連作。連作は色んな作家の雰囲気があって面白いけど内容的に微妙な感じが多いですね。各章の作者のノートが面白かった(笑)2011/12/21

歩月るな

7
問題は1939年発表の作品で、そう思ってみると主要な作品をすでに殆ど発表し終わっている時点のセイヤーズが冒頭の事件の提示の役目を担っている点が非常に大きい。他の連作と異なりこの時点ではセイヤーズの盟友バークリーが作品の発表を多分殆どやめてしまっているので、この知的なゲームを単なるゲームとして楽しめていたのかどうかも解らない。クロフツのおやじさんの書きっぷりはさすがなのだけれども。各人結末不明の創作ノートが必読モノ。この訳出の時点では、セイヤーズの作品の邦訳はピーター卿の事件簿とナイン・テイラーズくらいだ。2016/08/22

elf51@禅-NEKOMETAL

5
やや入手困難本。各作家が結末を知らされずストーリーを書き継ぐという連作小説がどういう風におもしろいのか分からないが。ドロシー・L・セイヤーズ→F・W・クロフツが地図までつけて拡げた展開を後の作家が解析しきれず,無視して進めているのがしょうもない。途中から明らかにされる動機部分のヒントから犯人の意外性はなくなるし,平凡な結末となっている。それぞれ末尾に作者のノートが書いてあり,ここだけが「作家が何を考えているか」がわかり,読みどころとなっている。2021/01/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12070
  • ご注意事項

最近チェックした商品