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創元推理文庫
女彫刻家

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  • サイズ 文庫判/ページ数 489p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488187026
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

オリーヴ・マーティン―母妹を切り刻み、それをまた人間の形に並べて、台所に血まみれの抽象画を描いた女。無期懲役囚である彼女には当初から謎がつきまとった。凶悪な犯行にも拘らず、精神鑑定の結果は正常。しかも罪を認めて一切の弁護を拒んでいる。わだかまる違和感は、歳月をへて、疑惑の花を咲かせた…本当に彼女の仕業なのか?MWA最優秀長編賞に輝く、戦慄の物語。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

202
1996年このミス海外第1位。 母妹を惨殺したと言われる 女彫刻家オリーヴの闇を追った物語である。 ライターのロズが 追う オリーヴの殺人の真実 …全編を覆不穏な雰囲気が 怖い。 本当にオリーヴは 自分の母と妹を惨殺したのか? ロズの丹念な取材から、オリーヴの 家族の闇が ゆっくり剥がれていく… 定番だが、もの哀しい ミステリーだった。 2018/08/03

セウテス

86
〔再読〕母と妹を殺害、バラバラに切り離した上で再び人の形に並べる、という罪で懲役しているオリーヴ。フリーライターのロズは、彼女についての本を書くように版元から命じられ刑務所に通う。ウォルターズ氏の特徴である、登場人物に対する印象が物語の進行と共に、少しずつ変化していく事が非常に読み応えがある。ミステリとは言えない、謎解きもトリックも無く真相すら明言していない。人は間違いを犯すが間違いを犯した本人は、得てしてその事自体を認識していない事が多い。人は正義だと信じる時、その正義を疑わないという主張も感じられる。2020/10/08

*maru*

53
著者3冊目。殺害後、遺体を切断し再び人間の形に飾り立てた猟奇的な殺人事件。この事件で無期懲役の判決を受け服役中の殺人犯オリーヴと、執筆のため面会に訪れたフリーライターのロズ。まず、何と言ってもオリーヴの造形が見事だった。ロズ同様、徐々にオリーヴに魅了されるとともに彼女の“嘘”に翻弄される苛立ちと心地よさ。元刑事ハルもたまらなく魅力的だったな。“真実は限られたごく狭い範囲にしか存在しないが、誤謬は無辺である”結末も含め驚きは少ないものの最後まで楽しめたのですが、解説が唯一の不満要素。ある意味ミラクル。2019/11/24

Small World

37
英国推理物ですが、表紙から暗いイメージがありましたが、雰囲気は映画的で面白かったです。なんか、全編を通じてモヤモヤがかかってるんですが、最後も少しスッキリしない……w このスッキリしなさは、好き嫌いが分かれるんでしょうが、基本的に自分は嫌いじゃないのですw。初ミネット・ウォルターズでしたが、他のも読んでみようと思います。(このミス1996海外編第1位作品)2019/10/21

はちてん

33
再読 改めてウォルターズ得意の範疇だと思う。初読のときは展開に夢中になって読んだが、今回は中弛みした。著者の中編を読んだ直後のせいかも。ドロドロから活劇へと楽しませてくれるが、ドロッと終わってもよかった。とかなんとか…充分楽しみました。 巻末に野崎六助なる人のウォルターズ論が載っているが、何故これを載せたのか疑問。2014/12/26

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