感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
usarlock
30
《思考機械》ことヴァン・ドゥーゼン教授が様々な事件を論理的に解決していく短編集2巻。「百万長者ベイビー~」では雪の積もった庭で犯人は足跡を残さずに幼児を誘拐する。設定がかなり面白いのに真相が結構な力業で笑えました。最後の「幻の家」はフットレル夫妻による競作で問題編がメイ夫人、解決編が夫のジャックによるもの。解説によると2人は打ち合わせ無しでこれを書いたらしい。怪談風な問題編に対してしっかりとした謎解きになっているのですごいですね。2014/10/07
ホームズ
23
神保町の古本市で見つけたので再読してみた(笑)結構芙古めの作品もありますがこのシリーズは好きです(笑)『百万長者ベイビー・ブレイクの誘拐』の犯人はビックリだな~(笑)本気で真面目に考えた結果なのかオマージュとして捕えるのか?(笑)2012/11/12
tokko
16
作品によっては「あれっ?」と思うようなものがあるけれど(「消える男」「跡絶えた無電」「三着のコート」)、でも読ませる作品はやはり「思考機械」ならでは。「呪われた鉦」は推理小説というよりむしろ怪奇小説でしょう。「復讐の暗号」も登場人物の心理を追う物語だし、「幻の家」に至っては《問題編》の作者がメイ・フットレルになっている時点で「?」です。けれど全て(解説まで)を読んだ後でもう一度読みたくなること請け合いの傑作集なのでした。2018/01/04
ホームズ
10
表紙は明らかに『13号独房の問題』を意識させているのに収録されていないって・・・。まあこのシリーズが好きなんなんで楽しめました(笑)シャーロック・ホームズと同じくたまにこの世界の雰囲気に浸りたくなるシリーズです(笑)2011/07/08
歩月るな
9
好きで読んでいる人にはたまらない一冊。中でも『モーターボート』の暴走するモーターボートの躍動感とそれに迷惑する船乗り連中のやり取りや罵倒の風景は目に浮かぶようで、それ以外の筆致もコミカルでユーモラス。『幽霊自動車』での交通違反者を待ち構える警官たちのトラップの説明など、百年前といえども実に理に適っていて生々しく見事と言うほかは無い。迷惑な遺言の宝探しモノもあり、思考機械とオウムが激闘を繰り広げる(多分)。夫婦連作もあり、見所は枚挙に暇がない。もう一冊あるのだが、もう一冊しかないと言うのが一番泣かせる所か。2017/12/19