出版社内容情報
誕生日祝いにカフェで盛り上がる女性新聞記者ディクテと親友たち。その横を流れる川になんと赤ん坊が流れてきた……。デンマークを舞台にした、北欧版ライトミステリ登場。
内容説明
離婚して学生時代を過ごした町に戻った新聞記者ディクテ。彼女の誕生日を祝いオープンカフェで盛り上がっていた時、目の前の川に桶に入った赤ん坊が流れてきた。一方親友の一人が勤める病院では新生児が額にいたずら書きをされ、さらにそこで出産した別の親友の赤ん坊が誘拐された。ディクテは赤ん坊を巡る三つの事件の取材に奔走する。デンマークを舞台にしたライトミステリ。
著者等紹介
イーホルム,エルスベツ[イーホルム,エルスベツ] [Egholm,Elsebeth]
1960年デンマーク、フュン島生まれ。オーフス大学で音楽理論を専攻するが、ジャーナリスト専門学校に入学し直し、新聞記者になる。1999年に作家としてデビュー、脚本家としても活躍
木村由利子[キムラユリコ]
大阪府出身。大阪外国語大学デンマーク語科卒業。北欧三国及び英米の児童書、小説の翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yuna Ioki☆
38
1740-173-14 北欧ミステリーフェス№9 初読み作家№384 ライトミステリーとなってるがテーマは重い。。。北欧ミステリーでは暴力シーンが少ないとライトミステリーなの?冒頭でバースデイプレゼントに大人のおもちゃってギャグかと思ったよ(笑)大筋より簡単に不倫しちゃうのは北欧の文化なのかい?ってあきれた(笑)2017/08/13
かもめ通信
25
主人公を含めたアラフォー世代の女性たちの仕事の悩み、パートナーとの関係、親のこと、子のこと、10代の性とアラフォー世代の性の問題等々、赤裸々に描かれるあれこれは、ミステリなしでも十分に読み応えのある物語に仕上がっている。それだけにライトミステリという打ち出し方とこの邦題でちょっと損をしているのではという気が。2016/08/01
星落秋風五丈原
22
赤ん坊の死体が流れてきたり誘拐されたり結構シリアスなのにこんなにロマンス要素入れてもいいの?ライトミステリにならない素材だと思うのだけれど…。女友達三人のセックスに関する考え方が軽そうに見えた。2015/08/23
七色一味
21
読破。お話的にはおもしろいんでしょうが、文化の違いか、どうも登場人物たちに共感が持てない。その場凌ぎの心理描写っぽく感じられてなぁ。☆三人の女性たちの、それぞれの家庭に何かしら問題があったりして、破綻したり破綻を内包してたりと、現実味はあるものの…。2015/05/13
寧々子
14
主人公のディクテはあくまでも担当記者の範囲でしか動かないから調査過程には重きを置かれず、代わりに描かれているのは主要人物たちの抱える憂い。 誰も彼もが悩んでいたり哀しみに沈んでいたので、鬱々とした雰囲気がずっと続くから何だか疲れた。 しかも、どの登場人物にも共感できなかったから、ひたすら早く読み終えたいと思いながら読みました。 犯人は薄ぼんやり思ってた人だっから、意外性とかもなかったし・・・ 第2弾もあるけど、どうしようかなぁ~ 子犬のスヴェンスンの描写が可愛いだけじゃなぁ~2017/09/11