出版社内容情報
S・J・ローザン[ローザン]
著・文・その他
直良和美[ナオラカズミ]
翻訳
内容説明
11月の深夜、警察署へ呼び出された私立探偵ビル・スミスは、甥のゲイリーと思わぬ再会を果たす。なぜニューヨークへ来たのか話さぬまま、再び姿を消した甥を捜すため、甥一家が住む町ワレンズタウンを訪れたビルと相棒のリディアは、アメリカン・フットボールの盛んな町が抱える歪みと醜聞に、否応なく直面するのだった。私立探偵小説シリーズ第8弾、MWA最優秀長編賞受賞作。
著者等紹介
直良和美[ナオラカズミ]
東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほちょこ
21
お、珍しく痛くない事件と思いきや、最後の最後で、またもやスミスは頭にケガ(笑)7作目にして、ようやくスミスの暗い過去の一部が明らかに。2016/08/20
kyoko
20
再読。やはりビルの回は重厚だ。絶望的なアメリカの町に思えたが、考えてみると古今東西世の中はこんな風に回っているなあとも思う。ビルの緻密で冷静な部分と激高する部分の陰影が凄まじい。成育歴をカミングアウトした後のリディアの一言「不公平ね」がじーんときた。親ガチャという言葉自体は好きじゃないけど、どうしようもない現実が今もある。シリーズの中でもかなりも読み応えのある本だった。2022/10/29
himehikage
19
S・J・ローザンがエドガー賞を受賞したシリーズ代表作を読みそびれていたわ。こういう胸糞悪くなる題材は大好きだが、小説が書かれた20年前と比べアメリカではどう変わったのだろうか。SNSの台頭もあり、少しはマシになったのかな。日本はむしろ後退している気がするが(なんなのこの国!)。苦さを残したまま終わるのも好き2023/05/01
Masa
13
読了。シリーズ最高傑作ではなかろうかと思うほどの出来栄え&面白さ。これだけシリーズ書いて、よくもまぁここまで面白さを維持出来るものだと、S.J.ローザンには脱帽。もうぼくにとっては、「私立探偵? ビル・スミス以外に私立探偵っているのかい?」って感じです。マーロウやスペードにもひけをとりません。毎度ビルの周りには個性的&魅力的な仲間が自然といるような気がします。そして本作からリディアの雰囲気が少し変わったような。これは次作への期待、さらに大です! 今回のリディアは色っぽすぎて鼻血でるかと思った……。2017/06/25
tom
11
シリーズ8作目。今回は、男探偵が主人公。アメリカの郊外の街が現場。アメリカっぽいというかメディアで知ってる奇妙に閉鎖的なアメリカがあふれてる話。男探偵が主人公になると、いかにも活劇風。私としては、女探偵が主人公のときの方が面白い。でも、エンタメ本として良書なのは間違いない。今回は、男探偵の過去も話題になっていて、興味が少し増したところもある。残り三冊というのが寂しいなあ。2013/01/09
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