創元推理文庫
新生の街

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  • サイズ 文庫判/ページ数 490p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488153045
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

新進デザイナーの春物コレクションのスケッチが盗まれた。次いで五万ドルの現金の要求。“身の代金”受け渡しの仕事を持ち込まれた探偵リディアは、相棒ビルを援軍に指定の場所に赴いたが、不意の銃撃をへて金は消える。汚名返上のため、ファッション界に真相を探ろうとするリディアとビルだったが…?名コンビが早春の街を駆けめぐる、新鮮な現代の探偵物語。待望第三弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kyoko

18
再読。1996年発行だから、徐々にコンピューターが出てきている。まだ携帯はなくポケベルも持っていないが、応答サービス(ヴィクの話にもよく出ていた)と留守電で連絡を取り合っている。今回の再読祭りはITの普及度に注目して読んでいるが、二人の関係性にも注目。三作目でここまで進んでいたとは。リディアの観察力とビルの聡明さが際立つ話だった。ところでラストのジョンの落とし前のつけ方、これでいいのかなあ。2022/08/06

ほちょこ

13
やんちゃなおてんば娘が「もう大人だもん。一人でできるもん」と背伸びをしながら探偵業をしているように思えるリディア。やはりひとまわり上の相棒ビルがいて何より、と思わせる3作目。2016/07/16

Masa

9
読了。このシリーズ、いったいどこまで面白くなるのか。今回は愛しのリディアが「わたし」なわけで、もう最初から最後までクラクラ。ビルが惚れこむのもわかるっていうもんです。話もすごくいい。テーマ、展開、結末。どれも万能。非の打ち所がない感じ。その分、なにか突出しているかと言われるとちょっと悩む。だけど、安定感は抜群。案外面白い物語ってそういうものかな? うん、とにかく面白いんです、このシリーズ!2016/11/27

tom

9
ローザンのリディアとビルのシリーズ3作目。1作ごとに主人公が交替し、今回はリディアの順番。ファッションデザインが盗まれてしまい、デザインの身代金も奪われるというところから物語が始まる。リディアは中国系アメリカ人。移民たちの生活と考え方、タフさなどを散りばめながら、軽口を加えて、物語は疾走。けっこう楽しく読めるシリーズ。2012/06/17

Satoshi

6
リディアとビルのシリーズの3作目。新進気鋭のデザイナーのスケッチが盗まれ、身代金を要求されることから、物語が始まる。著者の素晴らしい筆力により、絡み合った事件が綺麗に解決に向かうが、本作の最大の魅力は少し保守的な中華系アメリカ人家庭に育ったリディアの探偵成長物語だと思う。リディアの頑固さとワガママさには少し頭をひねらせるが、まあこれも彼女の可愛らしさなのだろう。2016/08/16

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