出版社内容情報
海軍中尉になったピーターが愛妻アイリスと久々のデート。ところが軍服の盗難に始まって、とうとう殺人の容疑者に。逃避行兼真相究明行の果ては……。パズルシリーズ第3作。
内容説明
時勢ゆえ戦争に駆り出され、海の男になったピーター・ダルース。久方ぶりの休暇を愛妻アイリスと水入らずで、と思いきや好事魔多し。宿の手配に右往左往、大事な軍服を盗まれ、あげく殺人の容疑者に仕立てられる始末。軍務復帰まで三十時間、警察に引っ張られるなんて冗談じゃない。私立探偵コンビの助力を得て逃避行と真相究明が始まり…。謎が謎を呼ぶ、パズルシリーズ第三作。
著者等紹介
白須清美[シラスキヨミ]
1969年山梨県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
21
タイトルはパズルでも本格ミステリではなく巻き込まれ型サスペンス。どんどん状況が悪化して行く中盤までは軽快なテンポで楽しいけど、謎解き部分がもたつくし真相も一捻りあるとはいえ想像の範囲内。今読むと特に新鮮さは感じられなかった。2014/10/13
風竜胆
9
ドタバタ巻の溢れるミステリー2013/04/19
飛鳥栄司@がんサバイバー
8
テンポが良くて、人も物語りもにぎやかしく動くので「楽しい」作品である。本作で新たに探偵役となるエマニュエル・キャットの論文部分が単調で長くなってしまっているので、それまでのテンポを壊しているのがちょっと残念。 意外な犯人を提示したつもりなんだろうけど、キャットの論文の内容で勘が良い読者なら、犯人のあたりはついてしまうはず。あまり、謎解きに力をいれずに、ダルース夫妻のドタバタ冒険劇を楽しむのが一番良い読み方だと思う。 2013/05/31
kobibun
8
ラストのどんでん返しは想像出来たけど、やっぱり面白かった。前2作に比べると、サスペンス色が強い印象。2013/04/10
suika
7
パズルシリーズ第3弾。海軍中尉になったピーターですが、サウナで制服を盗まれてしまう。犯人は盗んだ制服を着てピーターになりすまし、殺人を犯していた。殺人犯の汚名を着せられてしまうピーター。全体的にドタバタとした雰囲気なので、殺人事件が起きていることを忘れてしまうほど。ピーターをとりまく人々もどことなく怪しい人ばかり。残念だったのが、事件の真相解明をある犯罪学者の論文に頼っていた点。物語の軽妙さが損なわれてしまいました。但し最後まで気は抜けません。最後に驚くべき事実が待ち受けています! 2013/04/14