創元推理文庫<br> 青いジャングル

創元推理文庫
青いジャングル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 322p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488132026
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

85
父親の仇を討つために巨悪に立ち向かう若き戦士ジョン・ウェザー。彼の前に立ち塞がるのはゴム会社経営者で最も力を持つサンフォード、裏町のボス、カーチ、そして町の浄化を目指しながらも汚い仕事をジョンに任せる市長のアリスター。これら3人の有力者たちの三つ巴の戦いの傘下で美味い汁を吸おうと画策するフロレイン・ウェザーとモファット。この主人公、悪賢さも強かさも足りなく、おまけに金も無い。あるのは若さという武器と軍隊で鍛えた腕っぷし。私にはジョンの若さと野心が作家として意欲を燃やすまだ新人のマクドナルド自身と重なった。2025/10/02

mak2014

9
ロス・マクドナルドの長編第3作。父の浮気性が原因で母と共に家を出た息子ジョンが兵役を終えて10年ぶりに故郷に戻ったら、父は殺されており、実は街の裏のボスだったということを知る。父の死の真相を探ろうとするが……。現代の作品なら父への屈折した思い、兵役でのトラウマなどを延々と記し、倍くらいの長さにするところだろうが、余計なことは述べず、どんどん真相へ突き進み、人もバタバタ死ぬ。田中小実昌の翻訳のためもあるのか、深みはないが最後までテンポよく読める水準作。2016/10/27

ホームズ

9
あまりこういった感じの話は好きではなかったのでちょっと読むのに苦労した。事件の登場人物田達が少し似通ってしまっていて途中ゴチャゴチャしてしまった気がする。もう少しジョンが苦労しても良かったかな~。2012/05/11

bapaksejahtera

7
探偵リュー・アーチャーシリーズに先立つロスマク名義以前作品。50年以上前に田中小実昌訳で出た物が未だ改訳されずに表紙を変えて出版されている。コミさんファンとしては慶賀すべきだ。兵役を終えて故郷の小さな町に帰った22歳の青年が主人公。街のボスだった父親を殺した犯人を探す筋。恐喝された老人を冒頭派手な活劇で救うスタート。青年は行動と推理で犯人を突き止める。乱暴かつ類型的な筋だが、エンゲルスの額を飾り社会主義を講義しようとする老人を登場させ、失われた世代のヘミングウェイがハーボイルドと評される時代色を映す。2021/01/29

nac

3
★★⭐︎2024/11/30

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