感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
66
チャーリー・チャンシリーズ第5弾。〔再読〕本格黄金時代の先駆者で、伝統的な構成に主人公の人柄の良さ、天才的ではなく現実的な警部ですが読むと兎に角面白い。全6冊の本シリーズだが、手に入り難いのが、最も残念なシリーズの一つ。3作目に当たる「チャーリー・チャンの追跡」で知り合った、ロンドン警視庁のダフ警部の捜査を引き継ぐという物語です。ダフ警部が犯人を追うハワイ迄の間、もう少しという所で犯人に先を越されてしまう連続殺人のサスペンス。「このヤロー、絶対に見つけてやる」と、読者に思わせる設定の巧みさに納得の秀作。2016/12/14
本木英朗
14
アメリカから世界一周旅行に発った、総勢十六人の観光団。ロンドンの格式高いホテルに滞在中、参加者の一人、デトロイト出身の富豪が殺された。誰からも恨み を買うことなどないような善良な老人であり、事件を担当したダフ主任警部は容疑者の目星を付けることができぬまま、観光団が予定通り次の目的地へ向かうの を見送らざるを得なかった。しかしその後、フランス・イタリアで相次いで観光団関係者に殺人が発生し、スコットランドヤードの沽券にかけてダフは、観光団 と事件を追いかけ続ける。(→)
本木英朗
11
アメリカの黄金時代本格ミステリ作家のひとりである、E・D・ビガーズの長編のひとつである。俺は2017年に一度読んでいた。平和な世界一周観光船の中に突如として殺人事件が発生した。アメリカの老富豪がまずロンドンで絞殺され、観光船はパリ、南仏、イタリアと移動するにつれて、姿なき船舶の殺人鬼は、次々に犠牲者を求めて跳梁する――という話である。前半はダフ警部が、後半はチャン警部が捜査していく。最後の最後までまったくわかなかったが、それでもいいのさ!(→)2024/11/20
ホームズ
6
前半のダフ警部の捜査の部分が面白かったですね(笑)できればそのままダフ警部に頑張ってほしかった感じも(笑)ちょっとチャーリー・チャンの活躍場面が少なかったのが残念ですね。それにせっかくホノルル警察なんだからホノルルの話もあれば良かったのに(笑)2010/02/24
有沢翔治@文芸同人誌配布中
4
世界一周旅行の最中に殺人事件が発生する。そこにいたダフ警部は捜査を開始するが、物理的な証拠は何一つない。そうしている間にもあざ笑うかのようにダフの部下が横浜の港で死体となって見つかる。ハワイについたとき、中国人のチャーリー・チャン警部に捜査強力を仰いだ。 そしてチャン警部は、“彼”の何気ない一言から犯人を割り出すのである。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/50956560.html2010/01/09