創元推理文庫<br> 死の第三ラウンド

創元推理文庫
死の第三ラウンド

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488120047
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koo

10
 1936〜42年の7作を纏めた短編集。どの作品もしっかり落ちがあり粒揃いですが長編デビュー前の作品はパルプ臭が強くて田中小実昌の汚ない訳がはまってはいるのですが、自分のイメージのアイリッシュらしい文章は40年代以後の3作品でした。ペイジルトムスンの「フレイザー夫人の消失」を元ネタにした「消えた花嫁」は若い男女を主人公として「幻の女」にも影響が窺える作品でした。病死した前夫が宝くじの高額当選した事から予想外の展開を見せる「検視」も良かったです。作中作あり、リーガルありとバラエティに富んだ短編集でした。2025/07/01

elf51@禅-NEKOMETAL

6
入手やや困難本。アイリッシュの短編集は巻数によってかなり品薄になる。発行部数自体が少なかったのだろうか。 ウィリアム・アイリッシュの文章は実に美しい。短編では,複雑な人物関係,トリックめいた仕掛けがない分すっきりして読みやすい。話の持って行き方もうまく,ラストも実に粋だ。タイトルの「死の第三ラウンド」がいい。思わずにんまりする。 2021/01/15

Tetchy

5
アイリッシュの独特の設定、シチュエーションは短編でも遺憾なく発揮されており、ドラマや映画のネタに困ればアイリッシュを読めば、そこに斬新なアイデアが詰まっているとでも云いたいくらいだ。今回収められた7編は全て水準作であり、可もなく不可もない。これは前半のサスペンスが一級品であるのに対し、後半の結末、特に真相解明になるといやに陳腐な印象を受ける。物語の構成はいいものの、最後のアイデアがいただけない。パルプ作家時代の早書きの特徴めいたものが見受けられた。しかし設定は素晴らしい。現代作家も見習うべきだと強く思った2009/09/17

こみっく

3
若いカップル、犯罪者コンビ、手練れの作家、元ボクサー、刑事親子と登場人物はバラエティーに富んでいる。短いお話でも十分に感情移入ができ、短編にありがちな消化不良感がない、お手本のような作品ばかり。2020/05/04

まぬー

2
再読‼️かなり昔に購入した本なので字が小さいのが難点。アイリッシュは短編も長編どちらも良い。ベストは親子の和解がテーマの「チャーリーは今夜もいない」★★★★2022/01/09

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