出版社内容情報
「インテリアデザイン」という言葉が定着していなかった戦後まもなくに、「アート」と「デザイン」の衝突から生まれた「インテリアデザイン」の興隆を、60年代以後に遡りアーティストとデザイナーの言動から俯瞰する。
目次
1945‐1950年代―デザインという言葉がない時代(デザインの夜明け;日比谷のCIEライブラリー ほか)
1960年代―インテリアデザインが生まれたとき(“ラ・カルタ”が示したインテリアデザインの在り方;インテリアデザインに影響を与えた二つの個展 ほか)
1970年代―インテリアとファッションのコラボレーション(六〇年代のアートシーンが反映したインテリア;デザインとして認められた商業空間の仕事 ほか)
1980年以降―インテリアとアートの融合(倉俣史朗と三宅一生のコラボレーション;アートとインテリアデザインの融合 ほか)
著者等紹介
鈴木紀慶[スズキノリヨシ]
編集者、建築・デザインジャーナリスト、物件評論家。1956年神奈川県生まれ。1980年武蔵野美術大学建築学科卒業。『インテリア(JAPAN INTERIOR DESIGN)』、『icon』編集部を経てフリー。2000年スズキeワークス設立。2014年前年に発行された3冊の本の仕事で武蔵野美術大学建築学科芦原義信賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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doji
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ことばとしてのインテリアデザインと、商業の中での実態としてのインテリアデザインの誕生の過程をたどる本として、とても歴史的な流れがあたまのなかで整理させた本だった。そして、商業空間のデザインへの要請が社会の中で立ち現れてきた場所に倉俣史郎がいて、建築とアートがまだ枝分かれしはじめたばかりの空気を飲み込んだようなデザインをしていたことがよくわかる。倉俣史郎の本でもある。2021/07/17
msgc3
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日本における60年代のインテリアデザイン草創期について、主に剣持勇と倉俣史朗を中心にフォーカスを当て書かれている。予備知識があると非常に面白い本。商用空間のデザインに興味がある人はオススメ2020/11/03