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創元推理文庫
仮面劇場の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 462p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488118273
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

かつて、舞台で主演俳優が急死するなど不幸の続いた仮面劇場。そこでいま、再度結成された劇団が初公演を控えていた。演目は因縁のある『ロミオとジュリエット』。公演前夜、皆の得体の知れぬ不安は現実のものとなった。何者かの放った石弓の矢が、ボックス席にいた往年の名女優の体を貫いたのだ。この大胆不敵な犯行は、いかにして可能となったのか?フェル博士の推理が冴える。

著者等紹介

田口俊樹[タグチトシキ]
1950年生まれ。早稲田大学文学部卒。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

9
カーネギー・ホールなどに代表される欧米の劇場が舞台ということでボックス席がどういう物かを漠然としか想像できなく、登場人物の行動の推移が何が何やら十全に理解できなかった。しかしそれを措いても460ページ強を要して殺人事件が1つ、しかもネタ的には短編小説並みのものでしかないというのが結構辛かった。最後のトリックも牽引力に乏しかったし。回り道の多い作品だった。2009/08/04

ホームズ

8
前半はそれなりに楽しめましたが後半になると若干残念でしたね~。この長さで殺人が1件って言うのは少しきついですね~。ちょっと登場人物たちに感情移入できなかったので全体として楽しめなかった。2010/03/03

elf51@禅-NEKOMETAL

6
入手やや困難本。1966年とフェル博士物の晩期の作品である。古典推理を読んでいると劇場を舞台にした作品によく会う。劇場で観劇するというのが昔の娯楽の主にあったということだろう。数十年前の劇団が同じ名前の「仮面劇場」で復活する。後援者は当時の女優。ボックスシートという制限のある中での殺人。奇妙な凶器。解答は昔のいきさつも絡んだ複雑な男女なのだが。犯人は意外だが,どうも長すぎる。長い割にはあまり盛り上がらずに終わる。まぁ,フェル博士のファンならば読みますかねぇ,というところだ。2020/07/12

ktkt

3
かつて旗揚げ公演前日に主演俳優が病死して離散した”仮面劇場”の座付き劇団を、当時の女優がスポンサーとなって四十年ぶりに再結成しようとするもやはり前日のリハで...というフェル博士最後から2作目。無駄に長い!警部補に魅力がない!クソ!と思ったけど解説を読んで少し考えが変わりました。曰く、カーの作家としての老い・晩年の境地に思いを馳せつつ読まれたしということで、そう考えると本筋には関係ない歴史講釈や大学の歌も歴史もの書いてたしね~と素直に消化することができました。面白くはなかったけど読んでよかったです。2024/11/17

kagetrasama-aoi(葵・橘)

3
正真正銘初読。ちょっと長くて、読むの大変だったです。登場人物の個性がいまひとつって感じでした。何故、マージョリー・ヴェインがジョン・フォズディックを嫌ったかが、最後まで語られません。ストーリィには無関係ですが……。そこに因縁話絡むのかなって思って読んでいたので、ちょっと拍子抜けしました。物語のなかで、「囁く影」に登場するフェイ・シートンに言及。あと数ヶ月の命って言ってたのに!2014/10/05

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