創元推理文庫<br> 連続殺人事件

創元推理文庫
連続殺人事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488118105
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

83
【ギデオン・フェル博士シリーズ】第13弾。スコットランドの古い城で、主人のアンガス・キャンベルが塔から転落死する。状況からは自殺にしか見えないのだが、キャンベルは自分の死亡保険は、自殺では支払われない事を知っていたのだ。しかし殺人というには、密室の壁が立ち塞がっていた。殺人か自殺かという謎が問題なのだが、その設定は巧みであり展開も面白い。更に怪奇テイストもありラブコメにも思える、正にカー氏作品らしい作品と言える。読みやすいし結構気楽に愉しめる、カー氏の作品を手に取る入り口には、最適の作品ではないかと思う。2020/11/22

geshi

34
どう考えても題名は『連続自殺事件』だよ。戦時中である状況を緩やかに帯びながら、スコットランド流のユーモアが流れる娯楽ミステリにしようと頑張っているのが読み取れる。コテコテのツンデレラブロマンス、一風変わった濃いキャラクターの親戚たち、酒を飲んでの大騒ぎ、ストーリー展開が自殺か殺人かの謎を置いていってしまうほど楽しい。トリックはモノ自体では弱いが、現実に現れた構図の捻りが面白い。でも第3の事件のトリックにはピンと来なかった。こういう決着の付け方はフェル博士らしいなぁ。2019/07/03

kochi

19
第二次大戦の『英国の戦い」の少し前、スコットランドの親戚が亡くなり、ロンドンから向かったアランとキャサリンは、当主が自殺か他殺かで保険会社と弁護士が争う渦中に。相続人である当主の弟と飲んだくれて愉快になったり、その弟が死んだ当主と同じく塔から落下したり、ワイワイガヤガヤやる中で、探偵フェル博士の推理が冴える!解説によれば作者自身の自選作品ということで、なかなか楽しい作品。探偵役の博士に加えて、二人のキャンベルが良い味を出している。作中、言及されるスコットランド式ダジャレが、理解できなくて、気になる!2021/02/03

造理

11
★★★★☆ カーの中でも怪奇色は薄目で、ドタバタや不可能犯罪、そしてユーモア溢れる登場人物が魅力的な作品でした。トリックはそれほどでもありませんがさりげない伏線からの意外な犯人に至るプロットはさすがです。アランとキャスリンはいいコンビですね。2016/10/30

Tetchy

10
題名が素っ気無い。そして本作はカーの化学の知識不足による致命的な欠点があることでも有名。2008/10/27

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