感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
72
本棚を整理していて懐かしくて再読。ミス・マープル初登場の物語。作家、女流画家、元警視総監、牧師、弁護士そして小さな村で暮らす穏やかな老嬢ミス・マープル。6人が火曜日の夜に集い自分だけが答えを知っている謎を出題する“火曜日ナイトクラブ”。皆が自分の立場から推理を意気揚々と語るのだがどの謎も正解を言い当てるのはミス・マープルだった…。村で起こった出来事に関連づけズパリと真相を見抜く彼女に皆は驚きを隠せない。「誰も彼も本当は人間なんて似たり寄ったり。幸いなことに気づかないだけ」というミス・マープルの言葉が深い。2024/10/28
penguin-blue
46
旧訳「火曜クラブ」がしばらく読んでいなかったものの好きで、深町真理子さんの新訳という事で読んでみました。意外と違和感なくしっくり、やっぱり完成度が高い短編集であり、なおかつ奇をてらわない王道の訳だからか。「アシュタルテの祠」「四人の容疑者」が好きなのも前の訳の時と同じく。強いて言えば、マープルは旧訳の方がかわいらしいおばあちゃん風味が強く、今度の訳の方が知性を隠しきれない切れるできるおばさま感を感じる気がするのだけれど、もしかすると思い込みかも…という訳でぜひ旧訳を読み返してみようと思うのでした。2019/04/11
mikarin
25
最近読んでるクリスティ。ミス・マープル初読み。旦那の本棚から借りてます。ここ何年かでミステリーにハマった旦那が古典の名作をブックオフで発掘することにハマっててこれもその一つ。旧訳だから読みにくい。字ちっさ!でも頑張りました。今BS11で放送中のTVシリーズも見てるのでイメージしやすい。映像化されたものを見るのもこれが初めて。今まで全くミス・マープルに縁が無かったんです。13の短編。どれも安楽椅子なのにバリエーション豊か。普通のおばあちゃんが実は名探偵だなんてキャラが最高だなってつくづく思いました。2023/07/28
那由多
20
クリスティ作の探偵の中では、何故かミス・マープルは苦手です。古いドラマを見てみたら、そっちは好きになったんですけどね。なんででしょうね。
橘
20
職場の同僚からお借りした、多分初めて読むクリスティです。面白かったです。ミス・マープル、セント・メリー・ミード村から出たことが無いらしいですが、人間性の考察から事件の真相に辿り着くのがすごいです。どんな頭の中なんだろう。「ほかの女に頭があがらないようなことをしてはいけません。たとえそのときはあなたの味方だと思ってもね」というミス・マープルの言葉はきもに命じようと思いました。殺人を犯す人間性…よく分からなかったことが、この本を読んで少しはっとなった気がします。普通に見える人があちら側にいく。。2019/01/22
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