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出版社内容情報
2019年の多発性骨髄腫の発覚から5年。退院までを描いた前作『あわてず、あせらず、あきらめず』発売から2年。完治しない病気と日々闘っている日本を代表する夫婦漫才・宮川大助・花子の花子さんの闘病とそれを献身的に支える大助さんの日々を時にシリアスに、またユーモラスなタッチでお伝えする続編です。退院してからの介護は家族が頑張って続けても、病院と同じにはいかないところが多く、介護する側にも大きな負担を伴います。大助さんは看護師さんも驚くほど上手に、おむつ交換や入浴に加えて、素人では難しい摘便をし、バルーンカテーテルを入れるなど、24時間花子さんの介護をしています。夫に感謝しつつ、病状が思うに任せず、介護施設に入ることも考えてしまう花子さん。それでもお二人は寄り添って自宅での日々を選びます。心肺停止寸前になるなど、二人を脅かす病状に、いつも真摯に向き合う、お二人の姿は感動を誘います。
内容説明
宮川大助・花子の笑いと涙の闘病介護記。
目次
序章 6年ぶりの「笑点」
宮川大助・花子の人生劇場年表
第1章 余命半年と宣告されて
第2章 大助・花子の波乱万丈!続・闘病記
第3章 なにわ介護男子の胸のうち―大助と花子のぶっちゃけトーク
第4章 主治医・天野先生に聞く―多発性骨髄腫のキホンと花子さんの本当の姿
第5章 今までと、これからと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
彼岸花
29
病気の花子さんを、全身全霊で支える大助さん。素敵なご夫婦だ。嘘偽りのない、大助さんの誠実な言葉が心に染みわたる。「生きるってしんどいなあ」は禁句らしい。花子さんのことが、好きで好きで仕方ないのだ。だが、愛情だけではどうにもならないこともある。大助さんの、献身的に尽くす姿勢に頭が下がる。いつか倒れてしまうのではと、内心ヒヤヒヤだ。老老介護は、高齢化社会に伴う現在進行形の社会問題だ。いかに過酷で重労働か思い知らされた。自助に頼ることなく、公助の拡充が必要ではないか。またいつか、舞台で大輪の花を咲かせてほしい。2024/12/18
きさらぎ
21
夫婦の仲の良さが伝わってきた。こんなに絆の深い夫婦が世の中にどれだけいるのだろう。尊い…。 介護される側の気持ちが描かれている物は案外少ない。感謝の気持ちと共に申し訳なさも感じていることに切なくなった。でもそれを笑いに変えていく花子さんの強さも感じた。2025/04/02
しげ
10
多発性骨髄腫という血液のがんの闘病記なのに、ユーモアたっぷりで笑い転げるくらいおもしろかったです。若い人にしか出せない「かっこよさ」もあるけれど、しっかりと年齢を重ねた人にしか纏えない「かっこよさ」もあるのだな、としみじみ思いました。2024/09/20
akane
7
本のタイトルでてっきり大助さんが書かれた本なのかと思ったが、ご夫婦が言葉をかけあった共同著書だった。とにかくすごいと思ったのは、お子さんの話がほとんど出てこないこと。所ジョージが「血を分けた子供よりも他人の妻を大事にしたい」と言っていた通りのことがそのまま通用するご夫婦。真剣につれあいのことを考え、余すことなく感謝を伝え、「人」という字のごとく支えあって生きてらっしゃる。この濃密な深い絆に終始圧倒された。巷で不倫の話などがときおり耳に入るけれど、配偶者を陰で裏切る人には到底たどりつけない境地だろう。2025/02/12
yunyon
6
闘病記なのに、闘病記じゃなくて、読んでて泣き笑い。きっとずっと、大助・花子の漫才は私の記憶に残ります。元気な時も、車椅子になっても、全部面白い!2024/08/01