内容説明
警察が悩む難事件も、ママにかかっては子供の遊びも同然だった。なにしろ、家で話を聞いているだけで、事件を解決してしまうのだから。そんなママが、西部に引っ越したデイヴを訪ねて、はるばるブロンクスからやってきた。そこに発生した助教授殺し。悩むデイヴの前にママは名推理を披露する!安楽椅子探偵の代表の一人とされる、あのママが帰ってきた!新シリーズ第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
35
電話の向こうで殺人が起きて、その時刻のアリバイが…って余りにもありがちじゃないの??と思ったら二重三重に捻ってあって、なかなか真相に到達させてもらえない☆結末はちょっとスッキリとしないけど、これがママの持ち味なのだろうな。2015/03/21
たち
31
あのママが帰ってきた!続編が出ているとは知らなかったので、出会えて、とても嬉しいです。また、あの嫁姑バトルが見られるのかと、楽しみにしていたら、なんと、お嫁さんは亡くなり、傷心の息子は、田舎へ引っ越してしまっていました。しかし、田舎でも『殺人事件』はママを待っていましたね~。事件の結末はなんとも微妙ですが、ママらしいといえばママらしい。さて、息子のもとへ越してくる事になったママに、次はどんな事件が降りかかるのか、楽しみです!2017/08/23
み
27
電化製品って、進化してますね。1997年の出版なのに(^^;かなり古い印象です。お話しは、古さなんて関係なく楽しみました。ママが偉大です♪2022/04/10
pepin
21
安楽椅子探偵の白眉「ママは何でも知っている」の続編。息子デイヴが移り住んだ西部の田舎町の助教授殺しを、ニューヨークから訪れたママが相変わらずの洞察力で解決に導く。前作の連作短編のフォーマットが気に入っていたので、長編の今作に少しがっかり。何よりシャーリーが亡くなっていて、ママとの丁々発止の嫁姑戦が読めないのが残念。出されない手紙で語られるママの決着の付け方には、えっ。それでいいの?と驚いたけど、これがママの筋の通し方なのだろう。自身もユダヤ人である作者の少数民族への考え方が反映されているのかも。2019/09/24
ブランドのアーメン
19
ママシリーズが長編で復活。いきなり妻が亡くしたところが明かされるが、内容は衰え知らずで短編の名作「ママは何でも知っている」から時を経て複雑怪奇な長編の事件へ。面白すぎてあっという間に読ませます。少々不安だったが、短編として安楽椅子物の歴史に燦然と輝く本に短編も長編も関係なかった。ママの人生経験に脱帽。2015/12/03