創元推理文庫<br> 僧正殺人事件 (新版)

創元推理文庫
僧正殺人事件 (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 442p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488103040
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

51
『コック・ロビンを殺したのはだぁれ?』『わたしって雀がいった』『わたしの弓と矢でもってコック・ロビンを殺したの』マザーグースをモチーフにした、何度読んでも引き込まれるミステリの傑作。胸を矢で射られたコック・ロビンの死体が見つかり、名探偵ファイロ・ヴァンスが検事マーカムと共に有名な物理学者の屋敷に駆けつける。歌詞の通りの猟奇的な現場と数学者や科学者だらけのアクの強い関係者達。ヴァンス達を嘲笑うかのようにその後も続く見立て殺人をヴァンスは心理的側面から犯人を解き明かしていく、古典ミステリの魅力がつまった1冊。2022/08/15

ポップ

34
シリーズ第4作。作品リストを目にするまで、シリーズものとは露程も知らなかった。“コック・ロビンを殺したのはたあれ”第1幕の容疑者7名のアリバイがくずれぬまま、マザー・グースの童謡をなぞった事件が立て続けに発生した。第2幕はノーマークの人物、第3幕は不幸が重なり、タイプした手紙へ≪僧正≫と署名した犯人に翻弄される。チェスの議論、黒の僧正の駒、テンソルの公式、カードの家、家宅捜索による証拠品から、素人探偵ファイロ・ヴァンスは解決の糸口を手繰り寄せた。想定外の幕切れは、現代の読者にも衝撃の一撃を与えるだろう。2021/02/19

さるまる

30
言わずと知れた古典の名作。 見立て殺人の代名詞のような作品なのですがやはり古さは否めないところですw 約100年前の作品ということはやはり割り引いて考えなければいけませぬw 犯人はわりとあっさりわかります ただその他がさっぱり…というのが正直な感想です。現在に続く本格推理の流れはここが起点かと思うと感慨深い作品ですが、おそらくはここに触発、影響されたミステリー界に燦然と輝く作品があるのでその光に隠れちゃった感じです…というかその作品がなければここまでの評価はなかったかなぁというくらいの作品なのは否めません2020/10/27

拓也 ◆mOrYeBoQbw

25
ミステリー長篇。『黒死館殺人事件』『その女アレックス』を読んだ流れで再読。上記の二作のみならず現在流布する様々なミステリー小説、映画、ドラマでこの『僧正~』の系譜に連なるものは非常に多いです。連続殺人、見立て殺人、ペダントリー(衒学)の乱立、反社会的な探偵、そして読者を煙に巻くメタ構造・・・・。内容も濃くボリュームを感じる作品ですが、スタンダードな探偵小説として読んでおきたい一冊だと思います(・ω・)ノシ2016/01/29

とくとく

20
3度挑戦してようやく最後まで読み切れた。後半は夢中になって一気読み。見立て殺人の先駆けとのことで、マザーグースの童謡を模した殺人が次々と起こる。どれもこれも怪しい奴らばかりだけれど、今回は犯人を当てることができて満足!(途中途中で自分の推理に自信を失ったけれど…)作品自体は、トリックよりも心理的分析に重きを置いているように感じた。また、そろそろ謎解きパートかなーってとこで、ヴァンスが長広舌をふるいだし「はよ、結論言えや〜〜」とイライラしてしまった(笑)そこからの後半の展開がすごい!2016/09/09

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