感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
55
ヴァンスの紹介長っ(14ページ)!!・・・他の作品読んだ時は思わなかったけど、衒学趣味、キザ、犯人もうわかってました。・・・後続作家が彼の影響受けるのもわかる気が。心理学法に基づいて導き出す犯人とそのやり口は完成された感がある。表紙が銃メインなのもわかる気が(銃関係の推理が好きだったので)。2024/06/07
Kouro-hou
20
ヴァン・ダイン、そしてシリーズ衒学探偵ファイロ・ヴァンスの第1作(1926)。さすが優雅閑人ヴァンスは初陣から初々しい所など全く無くw(死体には帽子脱ぐんだよね、くらい)、僕は5分で犯人わかっちゃった、と350頁程もマーカム検事を読者ごと煙に撒きまくります。筆記役のヴァン・ダインはただただ空気ですが、ヴァンスとマーカム検事は古くから強い友情で結ばれているから、どんなに険悪な雰囲気になっても大丈夫とひたすらフォローを続けるのが様式美です。彼らの影響を受けた後の衒学探偵達と比べると、衒学薄味な気もします。2015/02/08
こふく
18
アンチ冤罪を掲げ真犯人を挙げる。ヴァンスの芸術趣味(絵画・骨董・演劇・音楽)が上品で知識に惚れる。 画家に作風が有るように、殺人にも個性がある、と心理的要素からアプローチするねん。古い和訳で読み辛いと思うのも最初だけで、後半一気に読了。2022/09/10
拓也 ◆mOrYeBoQbw
12
推理長篇。ファイロ・ヴァンス第一作。衒学趣味と人を食った性格の探偵の定型を作った作品です。一作目の特徴はミステリーでありアンチ・ミステリーとしての性質も強く、消去法型探偵のホームズ&ドイルではなく、演算法型探偵のデュパン&ポーに近い様に思えますね。ドイルと並んで現代探偵小説の直系の祖先で、ミステリー手法は古さを感じさせません(・ω・)ノシ2015/10/02
α0350α
11
再読です。やはり犯人の身長を特定するロジックが良いです。それにしてもこんなやり方で真犯人を逮捕させてたとか今の時代からするとヤバいですよね。面白いので良いんですが。2020/02/10