がん消滅の罠―完全寛解の謎

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800265654
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

選考委員絶賛、第15回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作!・史上最高レベルの医療本格ミステリー。こんなとんでもない謎を正面に掲げるとは前代未聞、大胆不敵。(大森望)・まったく見当のつかない真相。謎の設定がとにかく素晴らしい。(香山二三郎)・最前線でがん治療に当たる医療現場が抱える今日的問題をテーマに、圧倒的ディテールで描く医学ミステリー。(茶木則雄)・この小説の「売り」は「がん消失」の驚くべき企みとその真相だ。(吉野仁)日本がんセンター呼吸器内科の医師・夏目は、生命保険会社に勤務する森川から、不正受給の可能性があると指摘を受けた。夏目から余命半年の宣告を受けた肺腺がん患者が、リビングニーズ特約で生前給付金3千万円を受け取った後も生存しており、それどころか、その後に病巣が綺麗に消え去っているというのだ。同様の保険支払いが4例立て続けに起きている。不審を抱いた夏目は、変わり者の友人で、同じくがんセンター勤務の羽島とともに、調査を始める。一方、がんを患った有力者たちから支持を受けていたのは、夏目の恩師・西條が理事長を務める湾岸医療センター病院だった。その病院は、がんの早期発見・治療を得意とし、もし再発した場合もがんを完全寛解に導くという病院。がんが完全に消失完治するのか?いったい、がん治療の世界で何が起こっているのだろうか―。

内容説明

治るはずのないがんは、なぜ消滅したのか―余命半年の宣告を受けたがん患者が、生命保険の生前給付金を受け取ると、その直後、病巣がきれいに消え去ってしまう―。連続して起きるがん消失事件は奇跡か、陰謀か。医師・夏目とがん研究者・羽島が謎に挑む!医療本格ミステリー!2017年第15回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作。

著者等紹介

岩木一麻[イワキカズマ]
1976年、埼玉県生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科修了。国立がん研究センター、放射線医学総合研究所で研究に従事。現在、医療系出版社に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

456
第15回(2017年)このミス大賞。 がん寛解を題材にしたミステリーである。 医療ミステリーのためなのか、 チーム・バチスタの 雰囲気を感じるが …がん消滅事件の背後にある 恩師 西條先生をめぐる 因縁が哀しい。 最後も ミステリー大賞らしい驚きの結末だった。2017/08/18

K2

327
本格的な医療ミステリー。 がんの完全寛解(かんぜんかんかい)が、こんな目的で行われているなんて(゜o゜ 筆者の知識経験によるストーリー展開は凄いですね。 面白すぎて一気読みでした。2017/01/18

absinthe

298
東野さんの名作タイトルをもじって『悪魔の救済』と名づけたくなった。会話は知識偏重で人物の造形が浅く、好き嫌いが分かれるクセの強い作品だ。absintheはこういうの大好きだが、嫌う人も少なく無いだろう。医療ミステリとあるがサスペンスかホラー。とても興味深かったし、専門用語はそれとなく解説されるので解りやすかった。オチのトリックは素人に思い浮かぶ訳の無い高度なものなのでミステリとは言いがたい。2019/05/14

うっちー

291
このミスらしい作品。着眼は面白いが、もう少し読み易く。2017/04/02

つるちゃん0719

274
2017このミス大賞受賞作。 ずっと読みたくて、やっと読めました、余命半年の宣告を受けた癌患者が生命保険の生前給付金を受け取ると癌が消え去るという活人事件。面白かった! でも西條先生信じてたのに、そこまでしなくてもと思う。夏目先生の説明、勉強になりました。2017/10/06

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