出版社内容情報
盟友ワトスンが目にした、ベッドに横たわるホームズの衝撃的な姿「瀕死の探偵」。シリーズ異色作「最後の挨拶」のほか、全7編を収録する永遠の名探偵の短編集、新訳決定版。
内容説明
退屈に苦しむ名探偵ホームズのもとに持ちこまれた、怪奇な雰囲気が横溢する事件「“ウィステリア荘”」。ワトスンが目にした、ベッドに横たわるホームズの衝撃的な姿「瀕死の探偵」。そしてシリーズ中で異彩を放ち、長い余韻を残す表題作など、全8編を収録する短編集。登場から一世紀以上がたってもなお、世界じゅうの人々を魅了しつづけている永遠の名探偵の事件簿、新訳決定版。
著者等紹介
ドイル,アーサー・コナン[ドイル,アーサーコナン] [Doyle,Arthur Conan]
1859年イギリス生まれ。開業医をしていたがはかばかしくなく、生活のために筆をとり、1887年発表の『緋色の研究』で名探偵シャーロック・ホームズを創造。1891年から『ストランド・マガジン』に連載したホームズが登場する短編で圧倒的な人気を集め、一躍作家的地位を確立した。一方、SFにもすぐれた作品を残し、それぞれの分野の古典として今なお愛読されている。1930年没
深町眞理子[フカマチマリコ]
1931年生まれ。1951年、都立忍岡高校卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
stobe1904
25
【シャーロック・ホームズ短編集】4作目の短編集で、全7篇の短編から構成されている。初期の作品のようなアクロバティックな奇想はなくなったが、それでも抜群に面白い短編ばかりで期待に十分応え、魅了してくれた。最後の『シャーロック・ホームズの事件簿』はゆっくり、じっくり味わいたい。★★★★☆2023/12/19
まえぞう
24
これくらいの短編集だと丁度昼休みに読むのに最適ですね。トリックもいまのものほどいりくんでいないので、読みやすいです。2022/08/26
LUNE MER
21
短編集という意味ではこのあとも「事件簿」があるのだけど、自分の中ではこの第四短編集でカーテンコール。変装というより迫真の演技でワトソンすら欺く「瀕死の探偵」、「ホームズの部屋まで出張れるエネルギーあるならお前が解決しろよ、マイクロフト兄さん!」と叫びたくなる「ブルース・パーティントン設計書」など、これまでの短編とは少し味わいの異なる逸品もあり。「事件簿」のころの作品はドイルが当時没頭していたオカルト等の活動資金を得るためにホームズの名にすがった一面もあるらしく、複雑な気分。2021/12/05
tokko
17
少しずつ読み進めていたら、ほかにも読みたい本が出てきて…。読み終わるまでに随分かかってしまった。さてさて、いよいよ次は第五短編集『シャーロック・ホームズの事件簿』、先にドラマの再放送で観たものもあるけれど楽しみ〜♪2014/10/12
みやび
14
濃かった。どれも面白かった。シリーズ中1番好きかも。ホームズが瀕死になっても犯人をおびき寄せたい話や、毒物の実験でワトソンと2人やばかったシーンとか面白かった。これが最後の巻だと思って読んでいたので、2人がテラスで語り合うシーンはとても寂しくてしんみりしましたが、あと一冊あると知ってワクワクしてます。2024/11/04