出版社内容情報
世界中の観光客の憧れの的であるパリのホテル・リッツは、プルースト、オスカー・ワイルドも出入りし、ヘミングウェイや、スコット・フィッツジェラルド等のロストジェネレーションの作家の待ち合わせの場になり、ナチ占領下には、ゲーリングが拠点を置いた。ロバート・キャパも出入りし、ココ・シャネルが住み……歴史を見守ってきたこのホテル。歴史的興味も下世話な興味も満足させてくれる、恋のかけひきもナチとの闘いも、陰謀も裏切りもすべてが詰まった傑作ノンフィクション。解説=野崎歓
内容説明
観光客たちが憧れるパリのホテル・リッツ。ナチス占領下でも文化人たちが出入りし、ドイツ人将校と愛人(シャネルや女優)たちもいた。パリ解放時には従軍記者ヘミングウェイとカメラマンのキャパはリッツへと先陣争いをした。綺羅星のごとき登場人物たち。グランドホテル形式の小説のようなノンフィクション。
目次
プロローグ ホテル・リッツ パリの鏡
パリのスイス 一九四〇年六月
パリについてのあらゆる噂話 一八九八年六月一日
ヴァンドーム広場上空での空中戦 一九一七年七月二十七日
リッツと同じぐらい大きなダイヤモンド 一九四〇年九月一日
パリに流れてきたアメリカ人たち 一九四四年
フランス人女優とナチスの恋人
ユダヤ人バーテンダーとドイツの反ナチス活動
アメリカ人妻とスイス人支配人
ドイツ軍司令官とパリの運命
記者団とパリへのレース
アーネスト・ヘミングウェイと解放されたホテル・リッツ
女性記者たち 一九四四年八月二十六日
パリからの最後の列車
ココの戦争と汚れたリネン
ブロンドの爆弾と原子科学者たち
ベルリンより愛をこめて そしてパリでの最後の戦い 一九四五年
パリでの権力衰退 一九五一年六月
戦争の長い影 一九六九年五月二十九日
著者等紹介
マッツェオ,ティラー・J.[マッツェオ,ティラーJ.] [Mazzeo,Tilar J.]
アメリカ合衆国フロリダ州ポート・シャーロット生まれ。ノンフィクション作家。現在メイン州のコルビー大学で、創作、文学、英語などを教え、夫の住むカナダのブリティッシュ・コロンビア州、ニューヨーク、メイン州を行き来する日々を送っている
羽田詩津子[ハタシズコ]
翻訳家。東京生まれ。お茶の水女子大学英文学科卒業。ミステリなどの小説、ノンフィクションと幅広い分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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