内容説明
大和朝廷を主軸とした中央史観に依存して、地域それぞれに独自なる海上の道をとかく見のがし、謎を解く鍵を見落としてきた。本書は、学界の第一人者が東アジア世界の広い視野に立って、古代日本の実像を多角的に捉える。日本文化の底流を探り、渡来の文化が果たした役割の大きかったことを解明する。古代史ファン必読の書。
目次
1 古代史の視点(歴史を求めるこころ;古代の虚と実 ほか)
2 神々の素顔(神道と固有信仰;調和の論理 ほか)
3 古典の背景(ことだまの世界;名乗りの源流 ほか)
4 渡来の文化(同質性と異質性;百済武寧王の誌石 ほか)
5 彼岸と此岸(沖縄のまつり;先島の御嶽 ほか)
著者等紹介
上田正昭[ウエダマサアキ]
1927年生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学教授を経て大阪府立女子大学学長をつとめる。現在大阪府立中央図書館名誉館長・姫路文学館長・京都市学校歴史博物館長・高麗美術館長。京都大学名誉教授、文学博士
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感想・レビュー
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