内容説明
驚くべき早熟さで、彗星のごとく、フランス誌壇に登場し、人間の愚劣と文明を呪詛し、瞬時にしてアフリカの沙漠に光芒を没した天才詩人アルチュウル・ランボオ。その作品を、小林秀雄訳で贈る永遠の美神の書。「地獄の季節」「飾画」その他の韻文詩と、巻末に、訳者によるランボオ論1、2、3を収める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぞしま
14
頁は繰り終えただけ、読了出来ない。金子光晴『イリュミナシオン』を至高と思い込むにわかランボオファン、ちょい読みのつもりで手にした積もりが、本気読みに陥るハメとなった。金子訳は本人そのものとも思える呼応を感じたが、小林訳は類い稀なる役者という風情を帯びている。 絶唱という言葉もランボオの詩の前にはむなしい。三年の創作期の後、詩も文学も生涯捨て去ったランボオ……"実行家"のその先、を次は読みたい。 本書に所収されている「ランボオ」、これがまたすごく良い。訳詩ももちろん良いのだけど、ぜひとも読んで頂きたい。2019/02/21
Haruka Fukuhara
3
面白かった。小林秀雄訳で小林のランボオⅠⅡⅢも収録してあるのは小林ファンとしては有難い一冊。表記がかなり原文に忠実に見えるのも味わい深くていい気がする。2017/03/20
NICK
2
詩をどう読めばいいのかさっぱりわからないが、とりあえず読んだ。なんというか、普通の生活に埋没することへの反逆という印象を受けた。読んで特別、心を動かされたということはないのだけど、小林秀雄は13歳でランボーを読んで大変な感銘を受けたというのだから恐れ入る。2010/11/06
iomz
1
バイブルです
タク
0
80Pにわたる小林秀雄による解説と、ランボオとの関係性を収めた貴重な一冊。正直めちゃくちゃおもしろい2015/04/02