歌人探偵定家〈2〉―百人一首推理抄

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歌人探偵定家〈2〉―百人一首推理抄

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488029494
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

1187年。平家一門の生き残り・平保盛は、去年鎌倉から帰ってきた静御前の乗った牛車と行き会う。愛する源義経が兄・頼朝との確執から行方をくらませ、彼との子を失った現状でも淡々としている彼女に面食らうも、毅然とした態度に感銘を受ける。一方、後白河院の命を受け、藤原俊成が編纂してきた勅撰和歌集の完成がいよいよ迫ってきた。多忙な父の手伝いに、新進気鋭の歌人・定家も駆り出されていた。そんな二人の元を、ある日保盛が訪れるが、俊成邸の門前で、脇腹に卒塔婆が貫通している若者の屍を発見してしまう。卒塔婆には「夜をこめて 鳥のそら音ははかるとも よに逢坂の関はゆるさじ」という清少納言の和歌が書かれていた。和歌が汚されたと激昂した定家は、下手人を探すべく調査に乗り出すが……。


【目次】

内容説明

一一八七年。平家一門の生き残り・平保盛は、前年鎌倉から帰ってきた静御前の乗った牛車と、都で行き逢う。愛する源義経が兄・頼朝との確執から行方をくらまし、彼との子を失った現状を冷静に語る彼女の姿は、保盛に深い印象を残した。一方、後白河院の命を受け、藤原俊成が編纂している勅撰和歌集の完成がいよいよ迫っており、新進気鋭の歌人・定家も父の手伝いに駆り出されていた。ある日保盛は俊成邸にいる定家を訪れるが、門前で若者の屍を発見してしまう。屍には、なぜか清少納言の和歌が書かれた卒塔婆が刺さっていた。和歌が汚されたと激昂した定家は、下手人を探すべく探索に乗り出すが…。

著者等紹介

羽生飛鳥[ハニュウアスカ]
1982年神奈川県生まれ。上智大学卒。2018年「屍実盛」で第十五回ミステリーズ!新人賞を受賞。2021年同作を収録した『蝶として死す 平家物語推理抄』でデビュー。同年、同作は第四回細谷正充賞を受賞した。また、児童文学作家としても活躍している(齊藤飛鳥名義)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

がらくたどん

48
青年期は父俊成の勅撰歌集編纂を手伝い後に勅撰の責任者として活躍した藤原定家が「大事な和歌が穢された!」と憤怒爆頭し同僚で亡父から美貌と検視術は引き継いだのに推理力だけからっきしの「惜しい」好青年平保盛と共に短歌絡みの凶悪事件を追うシリーズの第二弾。定家が晩年に小倉山で編み後に「小倉百人一首」として広く知られる私選集の「推し歌」には実は青年の日のこんな思い出が!というニクイ仕掛けの連作集。定家の推理力発動には和歌が絡む事が必須。前作の結末で「二度目はあるのか?」と案じた素人考えを本作はヒョイと飛び越えた♪2026/06/30

みいやん

8
前作よりも楽しめた。煩わしいと感じた定家の興奮時の声も慣れてしまったのかそれほどイヤではなかった。できれば系図と地図を付けていただけるとありがたい。2026/06/18

羽田

2
歌人探偵定家壱を読んだ後で博物館で定家の書を見る機会があり、彼のキメ台詞?「弾指すべしぃぃい!!」が脳内再生されてちょっと笑ってしまった。勅撰歌集への入選が私が思う以上の大事だったのが本作を読んで一番びっくりしたことかも。男女や身分にとらわれず素晴らしい歌を選ぶって、よく考えるとすごく現代的というか当時の価値観からするとフラットすぎるというかものすごいことだよな。定家にはそれが歌の力なのですとドヤられそうだが。虚実の被膜の中の静御前が魅力的だった2026/06/15

外道皇帝

1
シリーズ2作目。5編からなる連作ミステリ。聞いたことのある和歌は2つしかなかったけど、どれも凝っていて面白い。最期にきちんとまとまるのもまた良し。2026/06/29

siomin

0
藤原定家など平安後期のオールスター勢ぞろいで,日本史選択者なら楽しめますし,日本史史料集や国語便覧を手元に置いているとより理解が深まると思います。最後の展開は相当なもので衝撃でした。それにしても,定家の和歌にかける思いが強すぎて,普段が病弱だけに和歌に関して何かあると人間が変わる二面性が強烈でした。本書のほとんどはフィクションだろうが,勅撰和歌集に選ばれたいために手段を選ばないさまはおそらく実際にあったのでしょう。和歌ならびに権力は人を狂わすのかな。2026/06/30

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