蝶の墓標―Le Tombeau du papillon

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蝶の墓標―Le Tombeau du papillon

  • 弥生 小夜子【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 東京創元社(2023/05発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488028923
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

死を前に残したあの微笑みこそが、
私にとっては最大の謎だった。
芙蓉の痣と蝶の心臓を持つ少女を巡る愛憎と献身
第30回鮎川哲也賞優秀賞受賞作『風よ僕らの前髪を』に続く受賞第一作

夫と離婚し単身小学二年生の息子を育てている塾講師・八木里花は、自分がある女性から多額の遺産を残されていると弁護士から知らされる。だが、相続にはひとつ条件があった。里花の母親違いの姉、夏野(かや)の死の真相を突き止めることだ――蝶のように脆い心臓と芙蓉のように鮮やかな痣を持ち、高校生でみずから死を選んだ美しい姉。多くの謎を残して散った少女をめぐる愛憎と献身を流麗な筆致で描く、鮎川哲也賞優秀賞受賞者による待望の受賞第一作長編。

内容説明

半身を覆う蘇芳色の痣と虚弱な心臓を持ちながら、同級生からの揶揄に対して苛烈なまでの矜持を示した少女・夏野。小学校時代、ほんの一瞬だけ彼女と交流を持った瑞葉は、高校生となって再会したとき、さなぎから蝶に羽化したような夏野に魅了された。数年前に奇妙な自殺を遂げたかつての同級生の死を調査するなかで、二人は距離を縮めていく。自殺した少年・要は夏野の痣の絵を描いたという理由でいじめを受け、それを苦に死を選んだと思われていた。彼を罰するかのように、要の死体は肌の半分を赤い絵の具で痣のように汚されていた―

著者等紹介

弥生小夜子[ヤヨイサヨコ]
1972年神奈川県生まれ。白百合女子大学卒。第1回および第5回創元ファンタジイ新人賞の最終候補となった後、第30回鮎川哲也賞に投じた『風よ僕らの前髪を』で、印象的な人物造形とそれぞれの心の綾を鮮明に描き出す筆力、卓越した文章表現が高い評価を受け、優秀賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

134
さなぎから蝶への一冊。小学生から高校生への時間というさなぎの中で、哀しみを抱え続けた少女を描いた残酷さと美しさを併せ持つミステリ。いじめという子供の狡猾さ、大人の汚さという黒一色の嫌悪感。そこに少女たちが少しずつ自分たちの色を重ねていってくれるような感覚にまるで一枚の絵画のように魅せられてしまった。この年代の子たちは今、目の前にある世界が全て。そのひたむきさが危うさに一瞬で変わる怖さを感じた。終盤に増すミステリ色と誰もの揺れる心情に想いの昇華を感じ、ようやく解き放たれた蝶の羽ばたきを重ねずにはいられない。2023/07/14

ゆみねこ

80
シングルマザーの八木里花に突然の遺産相続の話が。条件は異母姉・夏野を含む4人の心中事件の真相を調べること。夏野がわずかな期間通った小学校で壮絶なイジメでひとりの少年が命を落とした事件。高校生になった夏野は当時のクラスメートの瑞葉とイジメ事件を調べて、明らかになった真実。そして託されたもう一つの依頼の謎。相続人の里花の決断は良かった。しかし、あの小学校はダメでしょう。教師がクズ過ぎる。2023/07/12

Ikutan

69
シングルマザーの里花の元に相続の話が舞い込む。その条件の一つが、異母姉の夏野が亡くなった高校生四人心中事件の真相を調べ直すことだという。残されたのは謎の手書きのメモ。第二章からは夏野の物語。高校生になった夏野は、束の間彼女が在籍していた小五のクラスで、いじめられていた少年が無惨な姿で殺されたことを知る。各章の冒頭には羽化する蝶の童話。いやぁ、凝った構成ですね。登場人物の関係も複雑で込み入ってます。蝶の童話を挟むことで醸し出される耽美な雰囲気とこのラストに後味は悪くないけれど、こんな教師がクズばかりではね。2023/09/06

花ママ

56
初読みの作家さん。離婚して、小学生の息子を育てている女性の元に、弁護士から連絡が入る。自分に多額の遺産が残されているのだが、相続の条件として、母親違いの姉の死の真相を突き止めることというものだった。物語は一気に過去に遡り、真の主人公といえる夏野の、ある者たちへの復讐と、それに絡む殺人事件が次々に起こる。友人瑞葉の献身的な助力に支えられながら、目的を果たそうとする夏野。展開がスピーディーで、一気に読了。過去と現代が最後に収まるところも見事。#NetGalley Jp2023/06/25

よっち

36
自分がある女性から多額の遺産を残されていると弁護士から知らされた塾講師・八木里花。夫と離婚して一人で息子を育てている彼女が、相続のための条件を知って、過去の事件の真相を調べ始めるミステリ。相続の条件は里花の母親違いの姉・夏野の死の真相を突き止めること。蝶のように脆い心臓と芙蓉のように鮮やかな痣を持ち、高校生で自らを死を選んだ美しい姉。多くの謎を残して散った少女を巡る愛憎と献身はなかなか壮絶で、それを知ることで浮かび上がる真の条件があって、少なからず影響を受けていた理花の選択が印象的なものになっていました。2023/07/10

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