老い蜂

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  • サイズ 46判/ページ数 370p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488028466
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

友安小輪は、怯えていた。恋人とともに住むアパートに、突然謎の老人が現われ、昼夜を問わずいやがらせを始めたのだ。近くの交番で被害を訴えても、まともに取り合ってもらえない。その数ヶ月後、建築士が何者かに殺害され、その妻が老人に略取されるという事件が発生する。かつて姉をストーカーに殺害された荻窪署の刑事・佐坂は、くせ者ながら優秀さで知られる警視庁の北野谷と組み、略取犯と拉致された女性の捜索に乗り出すが……『死刑にいたる病』『虜囚の犬』の気鋭がストーカー犯罪を描く衝撃作!

内容説明

友安小輪は、怯えていた。彼女と恋人の住むアパートに、ある日突然謎の老人が現われ執拗ないやがらせを始めたのだ。弱々しい老人相手にもかかわらずなぜか恋人は萎縮し、警察に被害を訴えてもまともに取り合ってもらえない。一方、都内の若夫婦が老爺に襲われ、夫が死亡し妻は襲撃者に略取され行方不明となる事件が起きる。幼い頃、姉を殺害されたことがきっかけで刑事となった佐坂湘は、くせ者ながら優秀さで知られる警視庁捜査一課の北野谷輝巳と組んで、消えた女性の行方を追うが…『死刑に至る病』『虜囚の犬』の俊英がストーカー犯罪を題材に描く衝撃作!

著者等紹介

櫛木理宇[クシキリウ]
新潟県生まれ。2012年、『ホーンテッド・キャンパス』で第十九回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。同年、『赤と白』で第二十五回小説すばる新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

196
ストーカー犯罪の話は怖い。正直気持ち悪い。老人だから事件を起こさない!ということはないよね。そこで櫛木さんの新作は「おぉっ!」と唸らされる。が、人間関係が絡み合い過ぎてちょっと捻りすぎでは?とも感じた。被害者遺族の悲しみは深く、更に立件すらならならなかった遺族の憤りは遣る瀬無い。何故狙われた?あまりにも惨く逆恨みとも思える真相に行きついた時、おかしいおかしいおかしい・・櫛木さんにまんまとしてやられた感だ。かつて姉をストーカー犯罪で亡くした刑事・佐坂と担当した警部補・今道の関係にホッとして読了した。2021/10/12

みっちゃん

178
うへぇ。気持ちわるっ。おぞましさ全開のストーカー、しかも老爺からの、の描写。それだけに終わらず、ある夫婦の夫を殺害、妻を誘拐の事件に、さらには過去の凄惨な事件とも繋がっている⁉️嫌な気分でいっぱいになりながらも「真相が知りたい」頁を捲る手が止まらず。かつて、理不尽に姉を失くした過去に心に屈託を持ちながらも事件を追う捜査官に共感しながら私も一緒に事件を追いかけた。大切な家族をある日突然喪った上に、好奇の目に晒される被害者家族の苦しみと悲しみ。理不尽すぎるね。ラストの「一発」には少しだけ、だが救われた。2021/11/20

yumimiy

175
爺様、怖い😱なんたって超高齢者は無敵の人。何人殺めようが刑務所では厚待遇、下手すりゃ老人ホームより快適だろう。先日もピストル持った男が人質とって郵便局に立てこもったが、この男なんと86歳!こんな元気があるならシルバー人材センターへ行け!と思った。超高齢者社会まっしぐらの日本では、このような事件が度々起きるんだろうなぁ。さて、本書の感想だがどうしょうもない老人がワンサカ登場し爺婆の区別も難しく混乱。登場する刑事たちも神出鬼没な老人に振り回されてんやわんや。よく人は老いると○くなるというが、それは怪しいね。2023/11/13

モルク

163
老人によるストーカーに警察に相談しても、相手は非力な老人、実害があるわけでもないしと、まともに受け止めてもらえない。殺人事件、拉致事件と目撃情報が件の老人の風体と重なるが…。事件の展開よりも、前半の老人ストーカーのインパクトがありすぎる。深夜2階のベランダから聞こえる風鈴の音、にやつく乱ぐい歯の老人、ベランダにあるはずもない汚れたブリーフ…あぁイヤだ!2021/11/17

ちょろこ

160
厄介な怖さがある一冊。ストーカー、しかも超老人ストーカーは衝撃的。老爺の執拗な嫌がらせ、それを例えば認知症等で片付けられたら、ふりをされたら…と仕方なさで扱われる可能性という厄介な怖さを感じた。そしてそのストーカー事件から様々なものが浮き彫りにされる過程は哀しみ、嫌悪感が増す。加害者よりも、被害者、その遺族は永遠に終わりのない哀しみ、憤りと向き合う人生だということが改めて心に沈み込んできた。そして事件の真相は…あまりにも身勝手な思い込みに言葉が出ない。嫌悪感と共に今作もラストまでぐいぐい読ませる櫛木さん。2021/10/16

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