出版社内容情報
怪盗マゼランを名乗る人物から届いた「祭の夜 金塊を頂く」という予告状。しかし、実際に起こったのは密室殺人事件だった。空飛ぶ舟や湖の巨大生物などの目撃情報が上がる金延村で、いったい何が起こっているのか? 金塊を祭る村で起きた事件を描いた表題作をはじめ、音野たちの友人が持ち込んだ髪が伸びる人形の真相を推理する「人形の村」など、書き下ろしを含む4編を収録。世界一気弱な名探偵がいやいやながらも謎を解決する大人気シリーズ、第三の事件簿。
内容説明
怪盗マゼランを名乗る人物から届いた『祭の夜 金塊を頂く』という予告状。しかし、その夜起こったのは密室殺人だった!空飛ぶ舟や湖の巨大生物などの目撃情報が上がる金延村で、いったい何が起こっているのか?金塊を祭る村で起きた事件を描いた表題作をはじめ、音野たちの友人が持ち込んだ、髪が伸びるという人形の謎を推理する「人形の村」など、書き下ろしを含む4編を収録。世界一気弱な名探偵がいやいやながらも謎を解決する大人気シリーズ、第三の事件簿。
著者等紹介
北山猛邦[キタヤマタケクニ]
1979年生まれ。2002年、『「クロック城」殺人事件』で第24回メフィスト賞を受賞してデビューする。機械的な物理トリックに定評がある一方、幻想的な独自の世界観でも読者を魅了し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
116
シリーズ3作目。膝を抱えて気弱そうに体育座りをする姿が似合う探偵、それが名探偵・音野順。彼が帰ってきた。あの非行動的なキャラと突飛というか柔軟な発想で不可解な事件を解き明かす推理を再び味わえた。真相を知ると、わざわざそんなトリッキーなことをと思わないでもないが、それが本作の味なのだと思う。今回は捻りがやや抑えめかな。でも白瀬との息の合ったやり取りはやはり読んでいて楽しい。表題作では、動機に困惑しているうちに探偵がとった意外な行動に驚いたが彼らしい気もした。他の話では順の兄貴の活躍も流石。まるで怪人のよう。2021/03/21
aoringo
89
世界一気弱な探偵シリーズ三作目。前作まで漂っていたBL臭さが無くなったけど、代わりに作品の個性も消えたような😅主人公が事件現場でお弁当広げるシーンはかろうじて残っていた。謎解きの驚きや満足感は、ヽ(○︎´3`)ノキニシナイ!!2023/08/22
オーウェン
62
気弱な探偵音野順の3作目。表題作は村に届けられた予告状に対し、音野が渋々向かうが、起きたのは密室殺人。村人によると湖にはマッシーなる巨大生物がいるやら、空飛ぶ舟を見ただの噂が。北山さんならではな物理トリックがあって成立する密室殺人が見れる。「怪人対音野要」順の兄の要が古城で起きた殺人に挑む。金田一に似た話があるが、トリックは古城ならではな解決。「マッシー再び」表題作の村で再び起きる殺人に対し、今回も物理トリックによって成し遂げられる殺人。何だかんだ言って食べるマッシーまんじゅうが気になる(笑)2021/05/24
雪紫
61
音野順、帰還・・・(漫画も終わったし、もう続きやらないものかと。UFO研何処にいたかな?)。過去作に比べるとトリックおとなしめだけど雰囲気は良いし、世界一気弱な名探偵の帰還と復活にはこういうのがいいのかも。ほっこりしたし。良かったのは表題作。これのおかげで最後の話にニヤリとなること請け合い。2021/08/11
koma-inu
51
引きこもり探偵音野順の第三短編集。前作以上に捜査参加にネガティブ、得意のピアノでドナドナ弾く姿は哀愁漂う。2話目では事件解決後、警部にも殴り飛ばされるし、かわいそう😢。終わってみれば、音野の出番も少なく、より引きこもった印象・・。物理トリックは今回も健在ですが、やや抑え気味。3話目の◯◯トリックはバカっぽくて好きです!本シリーズ、北山さん続きを書かれて無いようですが、音野が元気に復活するシーンを、また書いて欲しいな〜!2023/10/08
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