出版社内容情報
「近いうちにおまえの愛しいその子を奪ってやる」脱獄した女妖は、そう告げて姿を消した。以来弥助は、養い親である、千弥の保護に息が詰まりそうだった。自分の命が狙われているのだ、弥助だって怖かった。だが、怯えて暮らすなんていやだ。普通に暮らし、妖怪の子預かり屋の役目も果たしたい。月夜公の強力な結界が張られた長屋の領域から出ないことを条件に、しぶしぶ千弥も弥助の願いを聞き入れたが……。大人気シリーズ第8弾。
内容説明
弥助があぶない!牢から逃げだした妖怪のおどしに妖怪奉行所は大さわぎ。千弥はなんとか弥助を守ろうとするが…。はらはらどきどきの、シリーズ第8弾。
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。『水妖の森』で、ジュニア冒険小説大賞を受賞し2006年にデビュー
Minoru[MINORU]
大阪府生まれ。京都精華大学デザイン学部VD学科イラストレーションコース卒業。動物や人物などをモチーフに模様を組み合わせた独特な雰囲気の作品を多数制作。装画を中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
68
児童書。弥助、命を狙われる▽前巻からの続き。牢から逃げ出した妖怪は、千弥を苦しめる為に弥助の命を狙う。弥助を心配する千兄は仕事を辞めさせようとするが「あんな女の子のせいで怯えて暮らすのは嫌」だと言う弥助は、子預かり屋を続ける。今回の依頼者は、化け茸、化けあざみ、鏡の妖怪。付喪神の朱狛(あかごま)の活躍▽月夜公(つくよのかみ)と、一時的に力を取り戻した白嵐(びゃくらん)の戦いが見どころ▽愛情が憎しみに変わるおそろしさよ。千兄の弥助愛には萌える。
ユキタ
6
手持無沙汰になってぺらぺら読んでたら続きが気になってしっかり読んだ。ずっと以前に大人向けのほうを1、2冊読んだ記憶があるようなないような。いきなりクライマックスを読んでしまったかもしれないが面白かった。2021/06/05
のらいぬ
3
シリーズ8作目、今までの中で1番面白かったです!次々と手を変えながら、紅珠が弥助に迫っていく様子に、ハラハラが止まりませんでした。そして、自分がどんな目にあっても弥助を守りたい、という千弥の強い思いに胸が熱くなりました。まさかの目を取り戻す展開には驚きました。千弥と月夜公の本気の戦いには手に汗握りました。紅珠の月夜公への強すぎるが故に歪んでしまった思いや、千弥を憎む気持ちがとても丁寧に描かれていて、とても読み応えがありました。王蜜の君がやっぱりかっこいいです。うぶめとの約束を裏切った代償はなんだろう…?2021/04/15
Akiko Yasuda
2
弥助が!! 千にいが…!!! ってなった。 いや、泣きました。うん、面白かった。2021/05/05
Enju35
2
泣けた。やっぱいいよねーこれ。2021/02/07