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Victorian Horror Adventures
水晶宮の死神

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488027704
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ニーダムと姪のメープルが務める貸本屋に、写真機を抱えた挙動不審な青年が現れた。幼い少女を執拗に観察する彼にニーダムが声をかけると、青年は数学教師のチャールズ・ラトヴィッジ・ドジスンだと名乗った。翌日、ニーダムとメープルは水晶宮(クリスタル・パレス)を観光に訪れ、彼と再会する。そんな折、場内で騒ぎが。現場に駆けつけた二人は、麻袋に入れられた首のない死体を目撃する。ヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作、完結!

内容説明

十一月のある晴れた休日、ニーダムは姪のメープルとともに、ロンドン郊外のシドナムにある水晶宮を訪れる。人々でごった返す、きらびやかなガラスの宮殿に、突如大きな悲鳴が響き渡った。袋づめの首なし死体がどこからともなく降ってきたのだ。死体の手に握りしめられていたボロ布には、「死神」という赤い文字。外では、暴風雨が吹き荒れ、人々は水晶宮に閉じ込められてしまう。混乱する人々の前に、カラスの仮面をつけた黒ずくめの男が姿を現わす。それは、おぞましいショーの始まりだった…。

著者等紹介

田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。78年に「緑の草原に…」で雑誌“幻影城”の第3回幻影城新人賞を受賞してデビュー、88年『銀河英雄伝説』で星雲賞を、2006年『ラインの虜囚』で子どもたち自身が審査員となって選ぶ、うつのみやこども賞を受賞した。多数の人気シリーズを精力的に発表し、世代を超えて読者を魅了しつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

76
三部作とは知らずにいきなり最終作から読んでしまうという大失態(泣)。まあ、有名人が出て来る出て来るで、これはいかがなものかと(苦笑)。その中で一際印象に残ったのがモリアーティ少年。いずれは彼のホームズの宿敵になることを意識してのキャラだったように思います。そんなわけで、私には物語よりも登場人物がやけに印象に残る作品でした。2024/04/06

nono

23
図書館本。シリーズ完結。まずは完結したことに田中先生に感謝を^^今回は水晶宮というイギリス国内の工芸品等の博覧会で起こった事件、閉じ込められた二万人の人々に起こった出来事とは⁉昔の田中作品を思い起こされるスピード感溢れる展開と、魅力ある人々の冒険譚を今回も楽しめました。ニーダムとメープルの二人に加え、ディケンズに加えてルイス・キャロルやモリアーティ等多彩な登場人物の活躍も楽しい。まぁ何故にその事件が起こったか、なんて疑問に思っちゃいけないんだろうけど^^わくわくする冒険譚を堪能です。2018/04/13

鐵太郎

20
いろいろな面で心配があったけれど、よかった。あのころの田中芳樹を読めて、本当によかった。最近の田中さんの変な思想やねじれた正義感の押しつけがない、洒落た落とし噺のような、芳樹節の幻想冒険物語でよかった。メインにからむヒネた少年ができすぎだし、この少年の10年後あたりをもっと描いてくれればなどと思ったけど、ともかく、にやりとさせてもらえてシャーロッキアンの端くれとしては大満足。ラスボスの小もの感やつじつまの合わないところなんてどうでもいい。これこそ8歳から80歳までの子供たちにむけた楽しい芳樹節。素敵。2017/11/05

二分五厘

19
ニーダム&メープルの冒険三部作の最終巻。ロンドン博覧会の遺産・クリスタルパレスへ見学にやって来た二人。だが、どこからともなく降ってきた袋詰めの首なし死体の出現、そして突如吹き荒れる暴風雨により、二万人の群衆と共に足止めされてしまう。暗躍し殺戮を続けるカラス仮面『死神(デス)』の存在に恐怖する人々。だがこちらには二人に加え歴戦のウィッチャー警部に冷静のジェームズ・モリアーティ少年、役に立たないがルイス・キャロル、更にはディケンズ、ナイチンゲール女史まで揃える戦列!だけど完結巻にしては盛り上がりが少ないかな。2023/11/04

朝比奈さん

19
ねえ、完結したよ(震え声)。田中芳樹作品なのに、完結したよ・・・。3部作と事前告知はされていたが、3作品でこのシリーズ終了なのはちと寂しい。お涼さんと似通っちゃっているからかなあ。それにしても、この作品といいアルスラーンといいシリーズを片付け始めているかのような田中先生。いつまでもお元気でいてくださいね。そして創竜伝の方もぜひ新刊を。2017/09/09

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