出版社内容情報
ニーダムと姪のメープルが務める貸本屋に、写真機を抱えた挙動不審な青年が現れた。幼い少女を執拗に観察する彼にニーダムが声をかけると、青年は数学教師のチャールズ・ラトヴィッジ・ドジスンだと名乗った。翌日、ニーダムとメープルは水晶宮(クリスタル・パレス)を観光に訪れ、彼と再会する。そんな折、場内で騒ぎが。現場に駆けつけた二人は、麻袋に入れられた首のない死体を目撃する。ヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作、完結!
内容説明
十一月のある晴れた休日、ニーダムは姪のメープルとともに、ロンドン郊外のシドナムにある水晶宮を訪れる。人々でごった返す、きらびやかなガラスの宮殿に、突如大きな悲鳴が響き渡った。袋づめの首なし死体がどこからともなく降ってきたのだ。死体の手に握りしめられていたボロ布には、「死神」という赤い文字。外では、暴風雨が吹き荒れ、人々は水晶宮に閉じ込められてしまう。混乱する人々の前に、カラスの仮面をつけた黒ずくめの男が姿を現わす。それは、おぞましいショーの始まりだった…。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。78年に「緑の草原に…」で雑誌“幻影城”の第3回幻影城新人賞を受賞してデビュー、88年『銀河英雄伝説』で星雲賞を、2006年『ラインの虜囚』で子どもたち自身が審査員となって選ぶ、うつのみやこども賞を受賞した。多数の人気シリーズを精力的に発表し、世代を超えて読者を魅了しつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ehirano1
nono
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二分五厘
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