自殺予定日

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488027599
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

美しく逞しい継母が父を殺した。女子高生の瑠璃はそう確信していたが、証拠はなく警察も信じてくれない。あんな女と一緒に暮らすなんて耐えられない、わたしはお父さんの元に行く。瑠璃は自殺の名所として知られる森に出向くが、“幽霊”の裕章と出会う。彼は瑠璃に自殺を思いとどまらせ、継母が殺した証拠を見つけようと提案する。見つからなければその時死ねばいいと。今日から一週間後。それが瑠璃の自殺予定日となった――。疑念と嘘で絡み合う母娘が迎える結末は?! 大ヒット『暗黒女子』の作者が放つ、一気読み必至の傑作ミステリ!

内容説明

「美しく強かな継母が父を殺した」父の死後、生命保険金と遺産、そして順風満帆のビジネスを引き継ぎ、生き生きと活躍を始めた継母の姿に、女子高生の瑠璃はそう確信する。けれど誰にも信じてもらえない。天涯孤独となった瑠璃は、死をもって継母の罪を告発するため、自殺の名所と言われる山奥で首を吊ろうとし―そこで幽霊の裕章と出会った。彼は継母の罪の証拠を見つけようと提案する。期限以内に見つからなければその時死ねばいいと。今日から六日後―それが瑠璃の自殺予定日となった。すべての予想を裏切る、一気読み必至の傑作ミステリ!

著者等紹介

秋吉理香子[アキヨシリカコ]
兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。ロヨラ・メリマウント大学院にて、映画・TV製作修士号取得。図書館司書として勤めた経歴をもつ。2008年、「雪の花」で第三回Yahoo!JAPAN文学賞を受賞。2009年、受賞作を含む短編集『雪の花』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

311
いやいやいやいや、これで終わりって事はないでしょ?だって秋吉理香子よ?私が見落としている何かがある、絶対に。怪しそうな箇所を読み返してみる。幽霊・裕章の正体は最初から何となく予想がついていたけれど、怪しさ満載の継母と、瑠璃の亡き両親の友人である医師の会話では、瑠璃の思い込みに私も引きずられていたかも。これは確かに「すべての予想を裏切る」物語だ。思春期の女の子の不器用さと思い詰め過ぎる心。自分の事だけで精一杯だった瑠璃が、真正面から相手にぶつかるまでの七日間。『自殺予定日』このタイトルがすとんと心に落ちた。2016/08/11

いつでも母さん

235
タイトルにドキリとしてしまうでしょう~そして帯にあるように確かに予想を裏切った作品ではありましたね。それにしても、六曜のことをここで学ぶかぁ・・(汗)裕章が亡き兄に向けたつもりで瑠璃に言う言葉の数々はちょっと胸をうった。2016/08/02

おしゃべりメガネ

220
おお~、イヤな雰囲気の作品を書き綴る秋吉さん、こんな作品も書けてしまうとは、改めてその才能の豊かさ、引き出しの多さに敬服いたします。とても『暗黒女子』や『聖母』と同じ作者とは思えない作風でした。後半までは間違いなくいつもの?秋吉さんですが。後半からは『雪の花』で垣間見せた雰囲気をよりクリアにして、キレイにまとめてきた、そんな感じのする何とも不思議な作品です。というのもネタバレなくしてこの作品の良さを伝えるのは、正直ちょっと難しいかなと。道尾さんの初期作品を彷彿させるような展開は、やっぱり好きですね~。2016/05/27

ナイスネイチャ

213
図書館本。過去の作品、タイトルからもっとドロドロした内容予想してましたが、意外にさらっとした内容と読後すっきり。六曜の勉強になりましたし。2016/08/09

だんじろー

183
すっかり「イヤミスのホープ」の異名が板についた感の秋吉氏、なんと新作は意表をつくほど“良い話”でした。六曜と風水を、くどくならない程度に上手に絡めてある点は好印象。ラスト近くの裕章&瑠璃の逢瀬シーンは青春の甘酸っぱさ満載で、改めて筆者の若さを実感。それにしても、みんな嫌な話が好きなのですねえ。2016/07/09

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