文春文庫
仕事漂流―就職氷河期世代の「働き方」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 356p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167838522
  • NDC分類 366.29
  • Cコード C0195

出版社内容情報

選択肢がどんどん消えてゆく。常に不安だから走り続けるしかない……。就職氷河期に仕事に就いた8人の、「働くこと」を巡る葛藤。

内容説明

なぜ学歴エリート・大手企業入社の「勝ち組」たちは転職したのか?中央官庁や都市銀行など、誰もがうらやむ職場に入った彼らを苛んだ不安とは?企業側が求める人材像も、働く者の理想も変貌していく時代の奔流のなかで、より良い仕事=生き方を求めて漂流していった、「ロスト・ジェネレーション」8人の群像劇。史上最年少大宅賞作家の描いた、「第9回新潮ドキュメント賞」候補作品。

目次

第1章 長い長いトンネルの中にいるような気がした
第2章 私の「できること」って、いったい何だろう
第3章 「理想の上司」に会って会社を辞めました
第4章 現状維持では時代と一緒に「右肩下がり」になる
第5章 その仕事が自分に合ってるかなんてどうでもいい
第6章 「結婚して、子供が産まれ、マンション買って、終わり」は嫌だ
第7章 選択肢がどんどん消えていくのが怖かった
第8章 常に不安だからこそ、走り続けるしかない

著者等紹介

稲泉連[イナイズミレン]
1979年、東京都生まれ。95年に高校を1年で中退後、大学入学資格検定を経て、97年、早稲田大学第二文学部に入学する。その体験を描いた「僕が学校を辞めると言った日」が「文藝春秋」97年10月号に掲載され、第59回文藝春秋読者賞を受賞。翌年、その原稿をもとに『僕の高校中退マニュアル』(文藝春秋)を上梓、2005年、『ぼくもいくさに征くのだけれど―竹内浩三の詩と死』(中央公論新社)で第36回大宅壮一ノンフィクション賞を26歳で受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

17
一流大学から一流会社に就職がゴールではなくなった時代。経済産業省や 都市銀行などの大手の職場に入っても、不安を抱え、別の仕事を求める 人々。私の「できること」って、いったい何だろう、選択肢がどんどん 消えていくのが怖かったetc「転職」という切り口で、より良い仕事=生き方を求めた「ロスト・ジェネレーション」8人の姿を追った本。2016/06/11

kana

4
若者たちの転職の成功例(?)をルポルタージュした本。内容は良いと思うが、もうちょっと簡潔にまとめてあると読みやすいかも。2015/03/03

ステビア

4
ロスジェネ群像。色々あるよね。2014/02/06

Nakata

3
いい大学でていても就活は苦労する世の中だ。学歴が有効なのは卒業して2~3年くらいだ。8人とも自分を持ってるな。2013/05/04

すぎねえ

2
30歳前後の8人の転職経験者の物語。鵜呑みにしろとは思わないし、見習えとも思わない。でも、ケーススタディにはしてほしいかなあ。ということで就活中の学生やその予備軍、つまりは学生は読むといんじゃね?と。読んだからって就職が決まるわけでも内定がとりやすくなるわけでもないけど、そもそも仕事って何?なんで働くの?仕事するって人生においてなんなの?仕事ってどうやって決めんの?みたいなことを考えるのと考えないのとでは、多分あとあと違ってくると思う。頭デッカチになる必要はないけどね。2013/05/07

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