出版社内容情報
舌先三寸で生きている男が、死者のバッグを盗んだばかりに、嘘に嘘を塗り重ねる危険な綱渡りを演じることに……。日本推理作家協会賞を受賞した著者のトリッキーな受賞後第1作!
内容説明
私の苦心の自信作が、外国作家の作品に酷似している…?!舌先三寸で生きる男が、死者のバッグを盗んだばかりに、嘘に嘘を塗り重ねる危険な綱渡りを演じることに…日本推理作家協会賞を受賞した著者が、ガラリと作風を変え、さり気ない描写の中にミステリの企みを宿した待望の受賞後第一作である。
著者等紹介
戸松淳矩[トマツアツノリ]
昭和27年12月31日、京都市生まれ。昭和50年3月学習院大学文学部哲学科卒業。家業を手伝う傍ら、創作に手を染める。51年、「刑事コロンボ」に影響を受けて書いた「証言者」が「小説サンデー毎日」新人賞最終候補に残る。これが縁となって推理文学会に入会。その後、長い沈黙の後、満を持して発表した『剣と薔薇の夏』によって第58回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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外道皇帝
5
期待していた方向とは違っていた。口先三寸のペラペラ男がトンネル内で死んだ男のことを探っていくと小説の贋作が暴き出される。うーん、カタルシスがないんだよなあ。2012/11/04
てん・てん
4
カード盗用と詐称から奇妙なトラブルに。 嘘からマコト出ろ!の追求劇。 トモヤの偽名、文学メンバーのペンネーム・・あぁ~混乱・・ フォローできない~。ジルマンが姉の作品知ったのナゼ~? 「私」って誰~?ネタバレ解説、読むにゃ~・・ 2012/10/24
Snowy
2
登場人物の誰にも共感も出来ない。楽しい話じゃない。3分の1位でほぼ先が読めた。苦労して読むだけ読んだって感じ。2013/02/01
mitsuru1
2
わずかな関係性を窺わせる二つの物語が、徐々に絡みあい、事件の真相が見えてくる、好き嫌いは有りそうですがよくできていると思う。2012/10/23
キャラメルパフェ
1
長くて書籍価格がお高い割りに不完全燃焼というか、結局中途半端なラストだったのではないかと思った。主人公のオチがあまりにも・・・。 説明文だけやたら長く核心がお粗末って感じで面白くなく、その為、読破するまで時間がかかってしまった。2012/10/12