内容説明
西大久保工科大学(NIT)が誇る宇宙物理学の泰斗・海渡欄太郎には“名探偵”というもう一つの貌がある。大学院生を悩ます謎のストーカー事件を解決したのも束の間、今度は警察から、連続殺人事件の捜査協力を要請された。赤羽では水の中、青戸では地面の上で見つかった首無し死体…真言密教の五色と五大要素に絡んだ殺人を繰り返す「七つ星の首斬人」。果たしてその正体は?そして目黒に建設された怪建築での実験に参加する海渡を待ち受けていた「第三の事件」とは―“騙し”の職人が放つ直球の犯人当て小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
46
これ、シリーズだと思いきや、そうではない・・・? わりあい、テンプレかつ王道だしなんだかんだ言われてるけど、わたし犯人驚きましたよ(まあ、首切断には突っ込んだけど)。2021/03/13
タケシ
4
残念なミステリ作品の代表作。 犯人はすぐに読者にわかっちゃうし、登場人物が多過ぎて恐らく作者も把握しきれていないし、探偵役の影が薄くて魅力は無いし、トリックはあまりにも力技過ぎるし、動機は薄いし…。 凶器を科学捜査で誤認するとか有り得ない。 もうちょっと修行を積んでから本を書いてもらいたいものです。2017/11/24
山田太郎
4
殺された人間がごちゃごちゃして誰が誰だかよくわかんない。期待したほどでもなかった2010/01/27
zazo嶋
4
凄い切れ味の良いものを期待しただけに、自分的にはやや消化不良気味。前半のテンポに比べ中盤のややトーンダウンした展開に気持ちが着いていけなくなってしまった...。ミスリードさせる為の人物や、挿入が多くて、犯人のインパクトも薄く、結果...気持ち良く騙された感がしなかった...ス。 探偵役も最後まで好きになれずに、気持ちが前ノリにならず読了。実は「白菊」も挫折本だったし...(笑)。相性良くないのかも。 むー。2009/12/08
kujira
3
他の人も挙げている通り、この話は「主な登場人物」欄を冒頭に設けるべきだったなと思う。なにがなんだかわからないままに解決してしまい、えっと、それで? みたいな読後感。そして密室トリック、これに近いものを某推理漫画で読んだなあ。つか定番ネタかこれは?2009/12/08
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- 和書
- 芙蓉千里 角川文庫