内容説明
男性/女性の二分法を超え、多様性を認めあう社会へ。「育つ」「シューカツする」「ケアする」といった身近なできごとをジェンダーの視点からとらえ、「当たり前」を問いなおす。四半世紀にわたって読み継がれる好評ロングセラーの改訂版。
目次
社会学とジェンダー論の視点
育つ―子どもの社会化とジェンダー
学ぶ―教育におけるジェンダー平等を考える
語る―ことばが変える社会
愛する―恋愛からの脱出
シューカツする―「将来の自分」とジェンダー規範
働く―労働におけるジェンダー格差
家族する―変わる現実と制度のはざま
シェアする―共同生活とジェンダー役割
楽しむ―「推し」とジェンダー
困る―生活困難に陥るリスク
装う―ファッションと社会
つながる―友人関係とジェンダー
闘う―戦争・軍隊とフェミニズム
移動する―交差する関係の中で
ケアする―ケアはジェンダーから自由になれるのか?
著者等紹介
伊藤公雄[イトウキミオ]
大阪大学・京都大学名誉教授 文化社会学、ジェンダー論
牟田和恵[ムタカズエ]
大阪大学名誉教授 家族社会学、ジェンダー論
丸山里美[マルヤマサトミ]
京都大学大学院文学研究科准教授 貧困研究、ジェンダー論、福祉社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Rui
1
今年1月に出た最新の版。 保育・教育分野から恋愛、雇用や貧困、国際問題と、身近な例から様々なジャンルに言及するので、タイトルから想像するよりずっと読みやすかった。 特に後半では、資本主義経済の発展とともに定着した「性別役割分業」が人々の生活のあらゆる場面で支障を来たし始めていることが読み取れる。一方で序章を読めば、それが絶対悪ではなく、社会の円滑な発展のために機能してきた、少し前までは「合理的」な仕組みだったこともわかる。 特に13章以降の、戦争、移民、ケアの社会における位置付けの変革が印象的だった。2025/03/20
Go Extreme
1
ジェンダー: ジェンダーー社会・文化的に形成される概念 社会的期待や役割→個人のアイデンティティに影響 性別不平等: 現状ー教育、職場、家庭、政治などで依然として不平等が存在 データと事例ー給与格差やリーダー職の男女比の偏り 女性の権利とエンパワーメント: 歴史的背景ー20世紀の女性運動の進展 エンパワーメント:教育やリーダーシップスキルの重要性 性的指向と性のアイデンティティ: 多様性の理解ーLGBTQ+の視点・支援の必要性 社会的影響ー性的マイノリティへの差別や偏見の解消 包括的社会の実現を目指す2025/02/07