出版社内容情報
鴆(ちん)とは、猛毒を持つ伝説の巨鳥。鴆が飛ぶと国が滅ぶと伝えられる。その年、民主化運動が頂点に達した揺碧国(ようびこく)に鴆は忽然と現れ、運動の鎮圧に出動した軍人たちともども広場の人民を殺戮した。そして10年、体制は入れかわり、国は急激な発展をとげたが。創元SF短編賞優秀賞受賞作「飲鴆止渇」をはじめ、遠い伝説の時代から遥か未来の宇宙まで自在に物語った、実力派による全6編。
【目次】
内容説明
天から地上へ堕ちてきた“彼”は、麒麟の姿を得て漢の皇帝・武帝の相談相手となる―「麒麟の一生」。民主化運動が頂点に達したその国の広場の大集会を、猛毒を持つ伝説の巨鳥が襲った―「飲鴆止渇」(創元SF短編賞優秀賞受賞作)。耳なし芳一の舞台となった神社の駐車場に放置された自動運転車が体験する不思議な日々―「ほいち」など、伝説の生物に材をとり、遠い神話の時代から遙か未来の宇宙まで、期待の実力派が自在に物語るSF幻想、全六編。
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- 評価
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
星群
85
初読み作家さん。な、難解でした、、。一話目の『麒麟の一生』が比較的読みやすかったので、他の話もついていけるかなと思いきや、なかなか世界に入り込めなかった。無念。耳なし芳一の舞台になった神社の駐車場に放置された自動車が体験する不思議な話の『ほいち』もまだわかりやすかった。不思議体験を自動車がするってとこがツボでした。いゃあ、SFの世界って私にはカオスですな。ついていける様になりたい。2026/04/16
rosetta
24
★★★☆☆第10回創元SF短編賞優秀賞を受賞したのが2019年。破滅派なんていう聞いたことのないところから第一短編集を出していてこれが第二作だとか。中国の古典を題材にしてたりしてケン・リュウとか、あと宮内悠介とかの雰囲気もあって発想とか文章とかそこはかとなく滲み出るユーモア感とかなかなか好きなタイプなんだけど、話が全体としては難しい。マニアックなハードSFファンにはこのままでも受けるだろうけど、もっと読者が楽しめることを意識して書けばブレイクするかもしれないと思う。それと長編が書ける人なのか?次回作に期待2026/05/23
本の蟲
16
最近名前を聞くSF作家第二短編集。初単行本『ギークに銃はいらない』の細かい内容はおぼろげだが、今作同様楽しめた記憶はある。表題作はAIが語り部のファーストコンタクトSF。民主化運動とその後のディストピアを描いた『飲鴆止渇』。アップデートされた「耳なし芳一」『ほいち』ほか3偏。表題作以外は古代中国日本の、古の幻獣についての言及があり、「山怪経」とか好きな人には刺さる。お気に入りは『麒麟の一生』。ゲンロンSF講座指定テーマでの一作だが、「改元」と言われてこの発想が出てくるのが凄い2026/02/25
アプネア
11
中国、日本の架空の生物の擬人化した自問自答、内省的な語りで紡がれる短編集。冒頭は入っていけるんだが、終盤あたりからついていけない作品が多々あった。まあ、この不親切な感じが不思議と没入感を生み出すのかなとも思うんだが、自分はそこまでいかなかったかな。2026/06/16
TI
11
面白そうな序盤から意味不明の中・後半。おしい。もっとわかりやすくすれあ面白くなりそうなのに。表題作はよかったが。2026/04/21
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