ミステリ・フロンティア
開化鐵道探偵 第一〇二列車の謎

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488020071
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

明治18年。6年前、京都逢坂山トンネルの事件を解決した元八丁堀同心の草壁賢吾は、日本初の私鉄・日本鉄道を経営する奈良原繁社長と、井上勝鉄道局長に呼び出される。高崎発の貨物第102列車が大宮駅で脱線し、そこから積んだはずのない千両箱が発見された謎を解決してほしいという。千両箱は、江戸幕府の要人にして高崎で刑死した小栗上野介が、幕府から持ち出した隠し金と疑われていた。草壁は小野寺乙松技師と共に、捜査のため高崎へ向かう。しかし矢先、爆弾騒ぎに巻き込まれる。更に現地では、千両箱の事情を知るとみなされていた、小栗の元従者が行方不明に。千両箱を狙う警察や、自由民権運動家の過激派、維新で困窮した没落士族たちが不穏な動きを見せる中、ついに殺人が!

山本巧次[ヤマモトコウジ]
著・文・その他

内容説明

明治十八年。六年前に滋賀・逢坂山トンネルの事件を解決した元八丁堀同心の草壁賢吾は、再び井上勝鉄道局長に呼び出された。日本鉄道の貨車が開業間もない大宮駅で、何者かの作為によって脱線、積荷からあるはずのない千両箱が発見された事件について調査してほしいという。警察は千両箱を、江戸幕府の元要人にして高崎に隠棲後、官軍に処刑された小栗上野介の隠し金と見ているらしい。事件の鍵は荷積みの行われた高崎にありと、草近と小野寺乙松技手が同地に向かうと、乗っていた列車が爆弾事件に巻き込まれてしまう。更に、小栗の元従者が行方不明になっていることが判明。千両箱を狙う自由民権運動家や没落士族が不穏な動きを見せる中、ついに殺人事件が!時代×鉄道ミステリ、待望のシリーズ第二弾。

著者等紹介

山本巧次[ヤマモトコウジ]
1960年和歌山県生まれ。中央大学法学部卒。第13回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉となった『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』で2015年にデビュー。18年、『阪堺電車177号の追憶』で第6回大阪ほんま本大賞を受賞。現在は鉄道会社に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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評価

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

62
探偵役と驚きながら付いていくコンビの王道系のミステリーだけど、明治時代の鉄道が絡む設定がいい感じ。終始楽しめた2022/05/25

ハスゴン

37
今と現状は皮肉にも、似かよっていて庶民をないがしろにしてる点には興味深いです! シャーロックホームズが明治に降り立った感じで、すぐに次回作を読みたいです。2019/03/11

タカギ

28
元八丁堀同心の草壁が、仕組まれた車両脱線事故に挑む。『開化鐵道探偵』第2弾。前巻で役立たずの助手だった小野寺も引き続き登場して、相変わらず役に立っていないが、その嫁の綾子はじゃじゃ馬ぶりを見せて活躍している。解決編は読みごたえがあった。随所に「鉄道はスゴいんだぞ」というアピールがあり、現在その恩恵に浴している自分はありがたく思うけれど、小野寺が得意げにしているのを見ると、おまえの手柄でもあるまい、と斜に構えてしまう。作者の鉄道愛は充分伝わりました。2019/02/18

冬木楼 fuyukirou

15
開化鐡道探偵第2段。1冊目を読んでから時間がたってしまったが、相変わらず明治の大時代的な舞台が面白かった。鉄道は東海道よりも中山道が先に進められたんだった、とか、小栗上野介のことは三井の小説で読んだことあるな、とか、秩父事件って聞いたことあるけどよく知らないな、とか、この物語の内容よりもあの時代のことを連想して楽しんだ。事件解決後に安中から横川を通ってさらに西へ工事が進められているというシーンで、碓氷峠は車で2回ぐらい通ったことがあるが、あんな高低差のある所に鉄道を敷くなんて明治の鉄道人の熱意に恐れ入った2024/12/31

しげき

14
シリーズ2作目。結局この本のような、探偵とその相棒が事件を解決していくベターな流れの推理小説が一番面白いと思う。2021/04/25

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